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中国が焦る人民元の国際化、米国との緊張激化で新たな重要性

7/13 8:39 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米ドルへのアクセスが制限されるかもしれないという課題に対し、中国が出している答えは自国通貨をより多くの人に使ってもらうというものだ。

米中関係緊張の影響が金融面にもますます及ぶなか、中国では人民元の国際化を巡る新たな動きに火が付いている。ここ数週間、政府当局者や影響力ある市場関係者の間では、より一層の努力を求める声が高まっている。香港国家安全維持法の施行に対する米国からの報復の脅威を受け、人民元の国際化は新たな重要性を持った形だ。

香港のドルペッグ制に対する米国の威嚇は「自滅的」-エコノミスト

米国の利益や世界の金融システム全体にも大きなダメージを与える恐れがある思い切った行動に米国が出る公算は低い。しかし、そうしたリスクを意識させるだけで十分な警鐘となっている。オフショア債券とオフショアローンの規模が計1兆ドル(約107兆円)近くに上り、国有銀行の負債が1兆1000億ドルとなる状況で、中国の企業や貸し手にとってドル資金へのアクセスは死活問題だ。

スタンダードチャータードの大中華圏・北アジア担当チーフエコノミスト、丁爽氏(香港在勤)は「人民元の国際化は、中国政府にとって望ましいものから不可欠なものに変化した」と指摘。「政治状況が不透明な中、中国はドルに代わるものを見つける必要がある。それができなければ国に金融リスクが生じることになる」と述べた。

世界の決済と中央銀行の外貨準備に占める人民元の割合は約2%と依然低い。また、中国金融市場の着実な開放は外国からの資金流入を促しているが、本土企業の株式や債券に占める外国人投資家の保有比率は相対的に小さい。

原題:China Presses Global Yuan Role as U.S. Tensions Explode Into FX(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

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最終更新:7/13(月) 8:39

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