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経営権めぐり「コロワイド」と「大戸屋」が対立 TOB実施に大戸屋ファンの選択は?

7/13 11:50 配信

THE PAGE

 外食大手のコロワイドが9日、「大戸屋」を展開する大戸屋ホールディングスに対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しました。現在、コロワイドは大戸屋の株式を19%所有していますが、51%まで引き上げ、子会社化したい意向です。コロワイドと大戸屋は以前から経営権をめぐって対立が続いていますが、両社に何が起こっているのでしょうか。

業績不振の原因は大戸屋のこだわり

 大戸屋は現在、業績が低迷しており、2020年3月期決算では11億4700万円の最終赤字に転落しました。業績不振の原因は大戸屋のこだわりにあるといわれています。同社は創業当時から店内で調理する方針を貫いており、チェーン店でありながら、温かみのある料理が食べられるところが魅力でした。しかし店内でいちいち調理するやり方は人件費がかかるため経営的にはあまり得策ではありません。大戸屋は増大する人件費を捻出するため値上げに踏み切りましたが、これが裏目に出る結果となって客数が減少しています。

 同社の業績が悪化したことから大株主であるコロワイドが経営再建に乗り出しましたが、両社の話し合いはうまくいかず、コロワイド側は経営陣の刷新を要求。6月25日に行われた株主総会では株主提案が行われましたが、この提案は否決されています。しかしコロワイドは諦めておらず、TOBを仕掛けてくるとの見方がもっぱらでした。

ファンは何を求めている?

 大戸屋に投資している個人投資家は大戸屋のファンが多く、調理方法や経営方針も含めて支持しているとされます。また投資にまでは至らないまでも、コアな大戸屋のファンは従来から続く大戸屋らしさに魅力を感じていますから、経営方針の変化は望まなかったといわれています。

 しかしながら、こうしたファンの力だけで全体の業績を維持するのは簡単ではありません。値上げの実施によって客数が減ったということは、いくら調理方法がよくても、安くなければ多くの顧客は大戸屋を選ばないということでもあります。

 コロワイドは、セントラルキッチンの仕組みを導入し、コロワイドが持つリソースを活用することでコストダウンが図れると主張してきました。TOBの価格は8日の終値を46%上回っていますから、コロワイドに株式を売却すれば大きな利益が得られます。いくら大戸屋のファンといっても、株主の中にはTOBに応じる人も出てくるでしょう。TOBの期間は8月25日までとなっています。

(The Capital Tribune Japan)

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最終更新:7/13(月) 11:50

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