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国内株式市場見通し:手控えムードの中、日経平均は上値追いの可能性

7/11 14:26 配信

フィスコ

現在値
アドテスト5,610-90
ディスコ25,450+280
ソフトBG6,932+337
Fリテイリ57,660+1,610
日電産8,477+102

■日経平均は小幅続落、新型コロナ感染増が重し

前週の日経平均は小幅ながら週間ベースで続落した。手掛かり材料に乏しいなか、週明け6日の日経平均は堅調スタート。その後、中国当局が「健全な強い市場が重要」との見解を示し、上海総合指数が2年ぶり高値を更新すると、日経平均は上げ幅を広げ、終値としては6月10日以来の高値水準となる前週末比407.96円高の22714.44円で大引けた。中国株高と6月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数が予想以上に改善したことを受けて連休明け6日のNYダウは459.67ドル高と続伸したものの、7日の日経平均は利益確定売りが優勢となり、前日比マイナス圏でのもみあいとなった。そうした中、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>が1月高値を更新するなど半導体関連の上昇が相場を下支えした。新型コロナウイルス感染再拡大への懸念が強まり7日のNYダウが3日ぶりに反落し、8日の日経平均は一段安で始まった。出資先である中国アリババ集団や米レモネードの株価が大幅高となったことを材料視して、7日にソフトバンクグループ<9984>が4%超上昇しおよそ20年ぶりの高値を付けたことに刺激され、日経平均も前日比プラスの場面があった。しかし、一段の上値を追う動きは乏しく、後場に入るとETF(上場投資信託)の分配金捻出に絡んだ売りが観測され、日経平均はこの日の安値引けに沈んだ。8日の米国市場は、ウイルス感染の再拡大や米中対立深刻化への懸念を抱えながらもハイテク株が上昇してNYダウは反発。9日の日経平均も堅調な始まりとなったが、都内の新型コロナウイルス新規感染者数が過去最多の224人確認されたことを警戒し、大引けにかけて上げ幅を縮小。6月29日以来となる日銀のETF(上場投資信託)買いも入った。9日の米国市場は主3指数が高安まちまちの展開。10日の日経平均は手掛かり難の中、前日に今8月期業績を下方修正したファーストリテイリング<9983>の下げも影響し、全般戻り待ちの売りに押される展開に。後場は、ETFの分配金確保の売りが出たほか、都内の新型コロナウイルス感染者増加が嫌気されて、下げ幅を広げ238.48円安の22290.81円で大引けた。10日のNYダウはウイルス治療薬の治験結果に期待が高まったほか、原油高が好感されて369.21ドル高の26075.30ドルと反発した。

■重要イベント多く神経質な展開へ

今週の日経平均は、複数のイベントをにらんで神経質な展開となることが予想される。国内外の金融財政政策や米国をはじめとする景気回復への期待感が株価を下支えする一方で、新型コロナウイルスの新規感染者数が東京都で過去最多を記録し、米国でも増加に歯止めがかからず感染拡大への警戒感は強く、楽観と悲観のせめぎあいが継続している。国内では九州を始めとする豪雨被害による経済低迷の懸念も加わっている。さらに、日銀の金融政策決定会合、ECB定例理事会、中国4-6月期GDP、米7月NY連銀製造業景気指数などマーケットに影響が大きい金融政策イベントと経済指標が目白押しとなっている。翌週の東京市場は23日からの4連休を控えるというカレンダー事情もあり、腰を据えた買い出動も難しいタイミングだ。しかし、ナスダック総合指数の最高値更新に象徴され、新型コロナの影響が軽微なハイテク株、テクノロジー株の上昇という物色の方向性も表れ始めた。日経平均でも指数寄与度の高い値がさ半導体、ハイテク銘柄が多く、その上昇が指数を支えている。テクニカル面で見た日経平均は、5日移動平均が25日移動平均を上回るミニゴールデンクロスに続いて、13週移動平均線が26週移動平均線を上回るゴールデンクロスを示現した。日経平均はボックス放れとなる転機が接近しているムードだ。東京市場では引き続き、新型コロナウイルスの感染動向が最大の警戒材料だが、米中対立の深刻化と為替の円高が回避されれば、米国市場動向をにらんで上値を追う場面もあるだろう。

■米国の決算発表が本格化

物色面では決算発表の本格化による業績相場への移行も始まる。国内での決算発表は、21日のディスコ<6146>と日本電産<6594>を皮切りに本格化するが、これに先行して米国企業の決算発表は今週から本格化する。14日はジェイピー・モルガン・チェース、シティグループ、15日はゴールドマン・サックス、アルコア、16日はネットフリックス、翌週20日にアイビーエム、21日にテキサス・インストゥルメンツ、22日にテスラ、マイクロソフト、23日にアマゾン、インテルと続く。このほか、15日には前人気が高いIPO3銘柄がマザーズに登場することで、新興市場の物色に刺激を与えそうだ。

■金融政策決定会合、中国4-6月期GDP、米6月小売売上高

今週の主な国内スケジュールは、13日に5月第三次産業活動指数、14日に日銀金融政策決定会合、15日に黒田日銀総裁会見、日銀「経済・物価情勢の展望」、6月訪日外客数が予定されている。一方、海外では、13日に米6月財政収支、14日に中国6月貿易収支、15日に米6月輸出入物価、米7月NY連銀製造業景気指数、米6月鉱工業生産、米地区連銀景況報告、16日に中国4-6月期GDP、中国6月工業生産、中国6月小売売上高、中国6月都市部固定資産投資、ECB(欧州中央銀行)定例理事会、米6月小売売上高、米7月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、17日に米6月住宅着工件数、米7月ミシガン大学消費者マインド指数、18日にG20財務相・中央銀行総裁会議をビデオ会議で開催(19日まで、サウジアラビア)が発表および開催される予定。


《FA》

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最終更新:7/11(土) 15:10

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