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コロナで需要消滅!「令和の民泊女王」はこの危機のなかどうしている?

7/8 8:34 配信

HARBOR BUSINESS Online

 働き方から余暇の過ごし方までライフスタイルを一変させたコロナショック。投資環境にもさまざまな変化が起こりつつある。新型コロナウイルスの感染拡大により、市況が大きく変わるなか、我々はどう勝負していくべきか。明確なプランを描く大家を直撃した!

◆インバウンド需要激減。緊急事態宣言で日本人需要も消滅

 個人でも参入しやすいビジネスとして人気を集めた民泊の現状はどうなっているのか。

「2月からぽつぽつとキャンセルが発生して、3月中旬になるとインバウンド需要が激減。それでもまだ国内旅行やビジネス需要があったのですが、4月8日の緊急事態宣言で完全に日本人需要も消滅しました」

 そう急速に落ち込んだ民泊需要を振り返るのは、都内で多数の民泊物件を運営する大神麗子氏。

「私の物件で一例をあげると、四谷三丁目駅徒歩4分の物件で民泊をしていて、最盛期は月50万円の売り上げがありました。しかし、コロナ後は売り上げ90%ダウン。家賃13万円を支払うと赤字となります」

 かなり逼迫した状況ではあるものの、座して死を待つことなく大神氏はリカバリーに取り組んでいる。

◆都内民泊物件は貸し会議室に転用 インバウンド回帰まで物件を死守

「影響が出始めた物件に関して、早い段階で貸し会議室にコンバートしました。会議室で儲けようというわけではなく、せめてこのコロナ禍をトントンで回せればいいと思っています。立地のいい物件をホールドするための対処です。すでに宿泊予約が入っている物件もゲストさまへ連絡して、できる限り協力してもらっていました」

 民泊から貸し会議室へと路線変更に踏み切った大神氏だが、思わぬ幸運に助けられているという。

「いつも民泊部屋のセットアップをお願いしている業者に連絡をとったところ、『企業の廃業や拠点縮小の引き合いがこのところ多くて、什器の廃棄にも費用がかかるので、引き渡ししないか声をかけてみます』と言ってくれました。そのおかげで家具類の多くはお譲りいただいたもの。ほとんど何も買っていません。なかには新品かと思うくらいきれいなものもあって驚いています。不況を肌で感じる話ですが、とてもありがたいですね」

◆コロナ終息が不透明でも民泊事業を撤退する考えはない!

 こうして大神氏の貸し会議室はデスクや椅子、ホワイトボードといった家具類を撤退企業が廃棄予定だった放出品で揃えており、初期投資の経費削減に成功。少しでも出血を減らすべく、すでに20室を貸し会議室へ用途変更した。だが、コロナの終息が不透明な中にあっても、民泊事業を撤退する考えはないと大神氏は断言する。

「民泊事業に対して将来性を感じていますし、短期的な目線では見ていないので撤退を考えたことは一度もありません。事業なので上がったり下がったりは当然のことです。例えば、2年前の法改正で民泊業者が一掃された時期がありました。撤退する者がいる一方で、市場が整備されて、残った合法民泊はそれまで以上に収益性が上がりました。今回の新型コロナウイルスの影響による淘汰はありますが、生き残ればまた同じことが起こるでしょうし、世の中にとって便利なものは残り続けると思っています」

 未曽有の危機に瀕しながらも民泊オーナーたちはその可能性を信じて必死に生き残り策を講じている。

●大神氏流 [有事の投資術]

・外国人旅行者を失った一等地の民泊物件は貸し会議室に転じる

・馴染みの業者経由で廃棄予定の什器を入手し、初期投資を圧縮

・インバウンド回復まで所有物件はキープし市況の改善を待つ

【大神麗子氏】民泊投資家

民泊ビジネスの第一人者として、メディアや講演で活躍中。純金融資産は2億4000万円。著書『買わない不動産投資 ドル箱宿泊所』『民泊2.0』が好評発売中

<取材・文/栗林 篤 藤村はるな>

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最終更新:7/9(木) 12:06

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