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RBA、市場予想通り政策金利据え置きを決定―量的金融緩和も現状維持

7/7 15:40 配信

モーニングスター

<チェックポイント>
●「国債買い入れ増額の用意ある」との文言を維持
 
●「コロナ規制緩和で総労働時間と個人消費が改善」との見解示す
 
●RBA、21年末まで政策金利据え置き―市場観測
 
 
 
 
 豪準備銀行(RBA、中銀)は7日の理事会で、政策金利であるオフィシャルキャッシュレート(OCR、銀行間取引で使われる翌日物貸出金利)の誘導目標を過去最低の0.25%に据え置くことを決めた。据え置きは4会合連続。据え置きは市場予想通りだった。
 
 また、今回の会合では、3月19日の緊急会合で導入したRBA初の量的金融緩和(QE)措置も据え置いた。RBAは投資家による資産の換金売りで豪州国債がパニック的に売られ、国債市場が機能不全となっていることを受け、3月20日から3年国債の利回りの達成目標を0.25%に設定し、その上で、流通市場で国債買い入れを開始している。今回の会合でも利回り達成目標を0.25%に据え置いた。RBAは3年国債の利回りを低下させることにより、住宅ローン金利の低下や家計の負担軽減に寄与することを期待している。
 
 RBAは3月20日以降の過去6週間で1回だけ約500億豪ドルの国債を買い入れたが、国債市場の改善が進んでいるとして、4月と5月に予定していた国債買い入れを中止している。ただ、RBAは会合後に発表した声明文で、前回会合時と同様、「国債買い入れを増額する用意がある。国債市場が機能し、3年国債の利回り目標を達成するために必要なことはすべて行う」とし、その上で、「利回りの達成目標は完全雇用と物価の目標の達成が進展するまで維持する」との方針も据え置いた。
 
 豪州経済の見通しについては、「(パンデミックがはじまった)3月以降、失業者数は過去に前例がない80万人に達し、豪州経済は1930年代の世界恐慌以来、最大の景気後退を経験している」との厳しい認識を示した上で、「ここ最近の経済状況は安定してきており、景気悪化も以前に比べ緩和してきている。総労働時間は5月も依然減少したが、4月に比べ、かなり減少ペースが鈍化した。新型コロナ感染者数の減少や国内の大半の地域で感染防止規制が緩和されたことを反映し、小売の消費支出も上向いてきた」と楽観的な見方を示した。
 
 金融政策の見通しについては、「完全雇用に向けた進展がみられ、インフレが持続的に2-3%の目標範囲内に収まると確信するまで政策金利を引き上げない」とし、現在の低金利を今後数年間、継続するとのフォワードガイダンスを維持した。市場では21年末まで現状維持を続けるとみている。
 
 次回会合は8月4日に開かれる予定。
 
(イメージ写真提供:123RF)
 

モーニングスター

最終更新:7/7(火) 15:40

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