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株式週間展望=まだら模様に上値重く―ハイテクけん引どこまで、米中政情に引き続き警戒

7/4 8:17 配信

モーニングスター

現在値
7&iHD3,467+19
Fリテイリ60,110+480
安川電3,760+70
ブイキュブ1,333-65
大興電通587-12

 選別物色の様相を強めてきた日本株相場は今週(6月29日-7月3日)、日経平均株価が前週比205(0.9%)円安の2万2306円で週末の取引を終えた。一方、TOPIX(東証株価指数)は同1.6%の下落と温度差があり、米国でナスダック総合指数がNYダウをアウトパフォームしているのと同様だ。まだら模様のマーケットを、ハイテク株が今後もけん引できるかが焦点となる。

 NYダウが1861ドル安の暴落を記録した6月11日以降、ナスダック優位の展開が鮮明化している。今週は前者が前週比3.2%高となったのに対し、後者は4.6%高して史上最高値を更新中。4月末との比較では、ナスダックの上昇率は約15%とNYダウの6%を大幅に上回る。

 ハイテク株で構成するナスダックの強さは、「アフター・コロナ」のパラダイムシフトを如実に映している。日本市場でも、ハイテク株の寄与度が大きい日経平均がTOPIXを凌駕(りょうが)する結果につながった。換言すると、買い戻し的な動きは一巡し、資金の流れが真に有望な銘柄へと絞られた格好だ。

 選別物色の背景には、再び勢力を強めてきた新型コロナウイルスへの懸念がある。米国では7月に入り、1日の新たな感染者の数が初めて5万人を超えるなど、見切り発車による経済活動再開の負の面が目立つ。こうした中、リスクに敏感になった投資家は旧来型の産業にシビアになる。一方で潤沢な金融緩和マネーが、いっそうハイテクセクターに向かいやすくなっている。

 秋の米国大統領選挙が刻一刻と近づき、政情への警戒感もくすぶる。支持率低迷が続くトランプ大統領は起死回生を狙った対中強硬策に乗り出さないとも限らない半面、思い切ったアクションを取らなければ保守票の離反を招きかねない。再選確度が日増しに低下する中で、市場はまだ「バイデン大統領」を歓迎する心構えができていない。

 こうした迷いを、ハイテク株が一手に支えているような状況には不安がにじむ。2日の米6月雇用統計が市場予想より改善したにもかかわらず、好反応が限定的だったことからも慎重なスタンスがうかがえる。日本も米国と比べ規模が小さいとはいえ、新型コロナの感染は拡大傾向だ。今週も指摘したETF(上場投資信託)の分配金捻出(ねんしゅつ)の売りが本格化する可能性も踏まえると、日経平均は来週も上値が重いかもしれない。

 主なスケジュールは国内で8日に6月景気ウオッチャー調査、9日に5月機械受注と6月工作機械受注(速報値)のほか、決算は9日に小売りのセブン&アイ・ホールディングス(7&iHD) <3382> やファーストリテイリング <9983> 、また、景気敏感の安川電機 <6506> が10日に控える。10日はオプションSQ(特別清算指数)。海外では6日に米6月ISM非製造業景況指数、中国で9日に6月消費者物価が出る。

 日経平均の予想レンジは2万1600-2万2600円。来週のクローズアップ銘柄はブイキューブ(Vキューブ) <3681> 、大興電子通信 <8023> 。(市場動向取材班)

提供:モーニングスター社

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最終更新:7/4(土) 8:17

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