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同志社、立命館、関西…史上初の学部別「序列ランキング」を全公開する!

7/4 9:00 配信

マネー現代

関関同立の「学部序列」ランキングを初公開!

(文 西田 浩史) 前回、前々回と、グーグルのビックデータを使い、早稲田大、慶應義塾大、上智大、明治大の各大学の学部序列ランキング、およびMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の各大学の学部序列ランキングを公開した。

【参考記事】
◆『早慶、上智、明治…史上初の学部別「序列ランキング」を全公開する! 』
◆『明治、立教、中央など…史上初の学部別「序列ランキング」を全公開する! 』

 今回は、関西私立四天王である関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)の学部序列ランキングを公開する。前回同様、データサイエンティストで、数多くの大学で、広報に携わる井上孟氏の協力を得て行った。

 まず、関関同立といわれる大学群の簡単な立ち位置から説明したい。

 上図は、関西圏の大学序列である。これは、全国300塾・予備校の関係者への取材を基に作成したものだ。取材によれば、関関同立とは、関西の最難関国立大の京阪神(京都大、大阪大、神戸大)と、中堅私立大学と言われる産近甲龍(京都産業大、近畿大、甲南大、龍谷大)の間に位置する。

 入試難度を考えた場合、関関同立は首都圏でいえば、MARCHに該当するといえるだろう。一方で、関西エリアには早慶に匹敵する最難関の私立大が存在しない。よって、国立大の京阪神の受験者は同志社大を筆頭に、関関同立を併願する状況であり、上位層はハイレベル層だ。

 ではさっそく、これら大学の難度の序列を踏まえた上で、井上孟氏が独自にグーグルのビックデータを使い作成した各大学の学部序列ランキングを見ていこう。

 グーグル上で検索される言葉の種類や数などを分析し、世間の評判が高い学部、地位が変わりにくく安定しているポジションの学部を最強学部とし、それに次ぐ学部を最強学部候補とした。最強学部が多いほど、該当する大学のブランド力が強いことを示している。さらに、図中で上位の学部ほど、大学全体のブランディングにも影響する割合が大きいといえる。

 詳しい学部の分析方法については過去の記事で詳しく解説している。それを参照して欲しい。ではさっそく、史上初の関関同立の各大学の学部別ブランド序列を見ていこう。

関関同立3番手に浮上に期待の関西大

 ではまず、大阪府にある関西大学の学部ブランド序列から見ていこう。

 最強学部は4つ。文学部、社会学部、経済学部、法学部である。

 関西大は関西法律学校として創立された学校であるため、法学部、経済学部などの社会科学系学部が上位に来ている。さらに、偏差値が高めの商学部も上位である。一方で面白いのは、関関同立で唯一、文学部が最上位に来ていること。

 実はオーソドックスといえる文学部は、関西で数少ない学部なのだ。大阪府内の上位大学で設置しているのは、大阪大、大阪市立大、関西大くらいだ。そのため、希少な学部ということで、上位に位置していると推測される。

 さらに、他の関同立は過去に文学部を改組し、学べる範囲が狭まったのに対し、関西大学の文学部は、語学から、歴史、心理、文化史など学べる学問分野も広い。さらに専修で細かく分かれ、大規模大学ながら、小規模大学のようなきめ細かい教育の雰囲気も人気の理由の一つだろう。

 さらに注目すべきは、かつては偏差値では底辺だった学部が大学全体のブランディングに貢献しつつある意外な結果が出たことだ。

総合情報学部、政策創造学部が急上昇

 関西大の看板学部といえば、法学部や、近年人気の外国語学部だろう。そこに総合情報学部が並びつつある。その総合情報学部は、本部キャンパスと離れた高槻キャンパスにあり、かつて「陸の孤島」といわれ、人気が低いため比較的入りやすかった。

 けれども、近年は入試難度もブランドも本部キャンパスの各伝統学部に追いつきそうな勢いだ。その代表的な理由は、プログラミングブームなどで注目され始めていることも大きいが、1994年(平成6年)開設と、情報系学部では老舗であり、学内の実習施設が充実していること。さらに、法律、政治など社会科学系の授業も充実し、IT系企業の他に、公務員も目指しやすい学部であることが挙げられる。

 検索言語を深く分析すると、かつて比較が少なかった滋賀大、大阪府立大など国公立大とも比較され始めていることが分かった。国公立大学との併願者が増えつつあり、ここ10年で伝統学部と並ぶブランド学部になりつつある。

 なお、政策創造学部も、同大では地位が低めではあるが、伸びは著しい。検索を見ると、学部独自の実習などが評価されている。数年後には外国語学部の位置まで伸びそうな勢いだ。こちらも将来的に大出世学部になる可能性を秘めているだろう。

 一方で、意外なのは、受験生の間で人気が高い外国語学部が中堅グループに甘んじていること。偏差値で見ると、同大では最上位に位置するものの、学部に関する検索語は少なく、ブランド力では、総合情報学部、商学部以下という結果になった。

「理系3学部」の認知が課題

 関西大は、今のところ、入試難度で言えば関関同立の最後に位置する。しかし、ブランド力では最強学部が4つもあり、また有力候補学部も1つと、同志社大、立命館大に引けを取らない勢いだ。

 結果、将来的には、関西学院大や立命館に難度も接近し、並ぶ可能性があるといえる。

 とはいえ、旧工学部である3学部(システム理工学部、環境都市工学部、化学生命工学部)の認知が低い。関関同立で唯一、文系と同じキャンパスで学べる魅力があるものの、学部に関して検索されている語が学内でも少ない。

 なお、システム理工学部が若干高めに出ているのは、AI、IoTに関する教授、授業、研究室が具体的に入試とセットで検索されているためである。

 一方で、大学全体でいえば、最強学部の数、大学全体の検索数、検索される言葉の種類の伸びは著しい。立命館大にかなり差を縮めている状態である。

 現在のところ、関関同立では最下位の入試難度ではあるものの、このまま大学全体の認知が進めば、立命館大と並び、関関同立で3番手になる可能性もあると考える。

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●分離した理工学部の総合力を打ち出す広報。さらに場所の良さなど認知
●近年新設した新キャンパスなどのさらなる広報
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「西の慶應」と言われるオシャレな関学

 「西の慶應」と言われ、就職実績がよくオシャレなイメージの大学が、兵庫県西宮市にある関西学院大である。経済学部、法学部の入試難度が高いのも慶應義塾大とそっくりだ。

 その関西学院大学の最強学部は2つ。経済学部、法学部である。

 関西学院大学は、関関同立全体で比べると最強学部の数は少ないものの、上位と下位の学部差が小さい。大学としての総合力では、同志社大に次ぐ位置である。

「理工」、「総合政策」のブランド力が上昇

 さらに注目すべきは、理系学部のブランド力も高いことだ。文系のイメージが強い関関同立において特筆すべきだといえる。この理工学部は2021年に改組され、学部が増える予定だ。

 検索を見ると、理系学部の強さの一つに、キャンパスの美しさ、雰囲気が挙げられる。三田キャンパスは、白壁で明るい雰囲気でありつつ、総合政策学部もあるため、“明るい”“国際的”という理系学部では珍しい検索結果となっている。

 この、大学の総合力というべき“文理のバランスの良さ”が関西学院大学の強さであろう。さらに、その総合政策学部も伸びが著如く、将来、最強学部になる可能性がありそうだ。

 一方、気になるのは、関西私大最上位の国際学部が学内では中堅グループに甘んじていること。さらに、経済学部と並んで看板学部とされる商学部の地位も低めである。

 そして人間福祉学部に至っては他学部よりもダントツで低い。“入りやすい”“など入試関連の検索語ばかりで、中身の検索はほぼされていない。その上、福祉という言葉がさらに、検索する人を絞ってしまっているのが大きな理由の一つだ。

 このままで行けば、大学全体のブランドの足を引っ張る存在になるかもしれない。

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●看板の経済学部と商学部の違い
●人間福祉学部の認知
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関関同立で突出している「同志社大」

 関関同立で入試難度も検索も突出しているのが京都市にある同志社大である。
その同志社大の最強学部は4つ。法学部、商学部、理工学部、経済学部である。

 検索数、検索される語数では、関関同立トップで、その他3大学よりも頭一つ抜けている。検索されている言葉を見てみると、学部の卒業生はもちろん、同窓会の強さ、新島襄などの創設者、大学の歴史などが調べられている。他の3大学と比べ、偏差値以外のことも幅広く認知されていることが明白だ。

データサイエンスやAIが人気

 注目なのは、文化情報学部の上昇である。データサイエンスやAIなど注目される分野が学べることが理由であるが、それとともに、理工学部、生命医科学部などと一緒に検索され、理系学部が充実した京田辺キャンパスで学べることも大きいようだ。

 さらに、データサイエンスやAIが強いとされる学部の海外協定校についても多く検索され、入学後の学びの可能性の期待値が高いことが理由ある。

 一方で、近年、伝統学部である英文学科を有する文学部のブランド力は低下している。同志社大は英学校が前身であり、文学部は名門学部である。

 理由は2つ。過去、文学部から社会学部、心理学部を独立させたこと、さらにグローバル系学部を2学部新設させたことだ。このため、それらの学部に急速に興味・関心が向かい、逆に文学部のブランド力が下がったのだと考えられる。 

 とはいえ、同志社大は、他の3大学と比べ、下位学部が少なく、検索される数、言葉の種類も最多である。西の私大ではダントツのトップといえよう。

 さらに今後、前述した文化情報学部の他に、グローバル地域文化学部、政策学部など最強学部となりそうな学部も多く、関関同立では独走状態が続きそうだ。

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●グルーバル系学部にない文学部の魅力、違いを認知
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全国ブランドの学部が充実の「立命館大」

 では、最後に同志社大と同じ京都市にある立命館大を見てみよう。

 最強学部は3つ。法学部、理工学部、国際関係学部である。

 国際系学部が関関同立で唯一、最強学部としてランクインした。関西の私立大学全体で見ると、国際系学部では、入試難度だけでなく検索分析を含めたブランド力トップは、立命館大の国際関係学部である。同学部は1988年に開設されており、国際系学部の中では老舗である。

薬学、映像、食マネが人気上昇

 また、薬学部、映像学部でも検索が伸びている。どちらも関関同立では唯一となるだけに、納得の結果だ。

 薬学部が比較されているのは、京都薬科大を筆頭に、大阪薬科大、神戸薬科大のいわゆる関西三薬科大、加えて旧帝大、近畿大薬学部とも比較されている。

 映像学部の他学部との大きな違いは、芸術大学、美術大学、教育大学の美術系学科と多く比較されていることだろう。さらに、他学部に比べ、就職に関する検索は少なかった。

 それよりも卒業生に関する検索が多く、映像、芸術系学部は、いかにして有名な卒業生を出すかが、ブランド向上に大きく影響するといえる。

 もう一つ、食マネジメント学部にも注目したい。ここ2年で検索数、検索される語彙数が5倍となった。比較されている主な大学は、北海道大農学部、明治大農学部、京都府立大生命環境学部農学生命科学科、近畿大農学部、龍谷大農学部など。

 いわゆる農学部を第一志望にしている学生が、同学部を併願するパターンが大幅に増えたのだ。その他、映像学部同様に全国区で比較されている。よって、関関同立の中での立命館大の優位性とは、全国規模の学生を集めやすい学部構成であるといえそうだ。

 事実、立命館大は同志社大とともに関西以外でも検索数が多い。特に、北海道、九州、中部では立命館大が伸びている。各地域の地元国公立大学、私立大学と幅広く比較されているのも強みといえるだろう。

 一方で、下位学部も関関同立の中では最も多い。また、検索が伸びている学部の数、学部の中身を調べられている数も関関同立で一番少なく、注意が必要だ。

 さらに、大阪の新キャンパスの各学部でも、思うほど検索数、検索される言葉の数が伸びていない。グローバル教養学部が新設されたが、これは逆に国際関係学部の興味・関心を奪うこととなり、両学部の検索の勢いが下がってしまっている。

 両学部でどちらを選ぶか迷っている様子が見られ、それぞれの特色が伝わっていない可能性もある。このように、立命館大では、既存学部と新設学部で迷う例が近年では多く見られる。

 今のところ、関関同立の序列では同志社大に次ぎ、関西学院大と並ぶ2番手の位置であるものの、将来的に関西大の位置に下がる可能性があるかもしれない。

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●国際関係学部とグローバル教養学部の違いについての認知
●下位学部の学部の中身の認知
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20年後は同志社>>>関関近立の時代か

 関関同立の各大学の学部別序列を見てきたが、それらを総合的に踏まえつつ、下記では20年先の将来の関関同立の序列を予想した。同志社大がさらに上がり、以下関関立に差がなくなる予想である。

 注目すべきは、現在の関西大の位置に産近甲龍の一角、近畿大が上昇すること。現在の検索を分析すると、近畿大と関関同立の比較では5年前に比べ3倍、学部に関しての細かい検索も2倍近くに増えている。理系学部に絞っていえば、現在では、関関同立近であるといえる。

 なお、20年後の予想を関関同立近とせず、関関近立にしたのは、同志社大があまりにも頭ひとつ抜けると予想しているから。

 現在でも、検索上でいえば、他3大学とは、数だけでなく、検索語の種類にも差がかなり見られる。よって20年後は、関関同立は崩壊し、同志社大>>>関関近立と将来を予想する。

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最終更新:7/4(土) 14:40

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