IDでもっと便利に新規取得

ログイン

アストラゼネカ、今年中にコロナワクチンを提供する予定もあり、長期的に伸びていく優良企業

7/4 12:18 配信

The Motley Fool

新型コロナウイルスCOVID-19の感染症の治療薬はすでに提供されていますが、このパンデミックを収束させるのに重要なのはワクチンです。

欧米や中国の製薬企業がCOVID-19のワクチンの製造に取り掛かっており、その最前線にいる企業の一つがイギリスの製薬企業であるアストラゼネカ(NYSE:AZN)です。

同社はニューヨーク証券取引所にも上場されています。

本社はイギリスのケンブリッジにあり、ケンブリッジ大学や研究所と共同で薬を作っていますが、コロナワクチンの製造においてはオックスフォード大学などと組んでいます。

このワクチンの臨床試験はフェーズ2の段階にあり、同社は今年の9-10月からコロナワクチンの提供を開始することを発表しました。

製薬のマーケットは米国が一番大きい上に最も重要なのですが、世界的な大手製薬企業は、米国だけでなくヨーロッパにもあります。

アストラゼネカもグローバル大手製薬企業であり、売上高による比較では世界9位にランクされています。

従って、ヘルスケア業界を見る際は米国だけでなく、ヨーロッパについても注目しておく必要があります。

今回の記事では、最新の決算報告書などに基づいたアストラゼネカの解説を行なっていきます。
アストラゼネカのコロナワクチンは9月から提供開始予定
アストラゼネカはオックスフォード大学などと提携して新型コロナウイルスCOVID-19のワクチン(AZD1222)を製造し、その安全性などについてテストをしている段階です。

加えて、米国の政府機関であるアメリカ生物医学先端研究開発局(BARDA)から10億ドルの資金援助を受けています。

ちなみに、BARDAはトランプ政権が進めている爆速ワクチン計画(Operation Warp Speed)に参画しています。

現在、AZD1222は臨床試験のフェーズ2の段階ですが、2020年5月21日にアストラゼネカは9月からそのコロナワクチンの提供することができる予定であり、少なくとも4億回分のワクチンが提供できることを発表しました。

ワクチン提供が予定よりも早まりそうであることを受けて、世界の株式市場は右肩上がりの傾向が強まっています。

そのワクチンが実際に効くかどうかはまだ完全にわかっていませんが、フェーズ2に移行していることを考えれば十分に期待できると考えられます。
アストラゼネカとは
次に、アストラゼネカについて解説していきます。

本部はイギリスにありますが、グローバル製薬企業であり、前述の通りニューヨーク証券取引所にも上場されています。
アストラゼネカは大手のグローバル製薬企業
売上高で比較した全世界の製薬企業の規模のランキングにおいて、アストラゼネカは9位にランクされています。

同社は、欧米だけでなくアジアでも多くの売り上げを得ている大手グローバル製薬企業です。

また、スタンダード&プアーズおよびムーディーズから各々BBB+およびA3の格付けを得ています。
アストラゼネカの強みは、がん疾患領域
売り上げ本部はケンブリッジ大学で有名なイギリスのケンブリッジにあります。

創薬のプロセスにおいては、ケンブリッジ大学や分子生物学の発祥の地の一つであるMRC分子生物学研究所、オックスフォード大学などの学術機関と提携しています。

同社が取り組んでいる疾患領域は、がん、循環器・腎・代謝(CVRM; Cardiovascular, Renal & Metabolism)および呼吸器・免疫です。

その中で、がんのセグメントの売上高が最も高い割合を占めています。
アストラゼネカの業績は上向き
2020年4月29日に発表された第1四半期の決算報告書によれば、業績は概ね良好でした。

前年同期比で売上高は17 %増加しました(2020年Q1: 63.5億ドル)。

また、営業利益は16%増でした(2020年Q1: 18.5億ドル)。

新しい治療薬の売り上げが伸びたことが主な要因です。

以下に、セグメントごとに詳しく見ていきます。
がん
このセグメントでは、乳がんや肺がん、子宮がんなどの様々ながんの治療薬が提供されています。

前年同期比で売上高は11%増(2020年Q1: 25.1億ドル)でした。

特に新興国での売り上げが伸びたようです。
循環器・腎・代謝(CVRM)
慢性腎疾患や心疾患、2型糖尿病などの治療薬を提供しています。

前年同期比で売上高は7%増(2020年Q1: 36億ドル、2019年Q1: 11億ドル)でした。
呼吸器・免疫
喘息などの呼吸器系の疾患や感染症の治療薬やワクチンを提供しています。

前年同期比で売上高は21%増(2020年Q1: 15.5億ドル)でした。
アストラゼネカの業績は伸びていく可能性が高い
年間の決算を見た場合、ここ数年の売上高は伸びています(2017-2019年)。

しかし、一方で営業利益は減少傾向にあります。

研究開発などのコストが膨れ上がった可能性が考えられます。

この点について注意しておくべきかもしれませんが、そもそも製薬企業の研究開発には大きなコストがかかります。

新型コロナウイルスCOVID-19のワクチンや他の新しい治療薬が完成して市場に出回れば、業績は改善されていくでしょう。

従って、長期的にはそれほど心配する必要はなく、むしろこれから伸びていく可能性が高いため、この銘柄への投資を検討することをおすすめします。

The Motley Fool

関連ニュース

最終更新:7/4(土) 12:18

The Motley Fool

投資信託ランキング