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転職の達人motoさんが今「メガバンク・商社は絶対選ばない」理由

7/1 6:01 配信

ダイヤモンド・オンライン

 コロナ時代の転職術とはどうあるべきか?5回の転職で年収を240万円から1500万円まで増やした転職の達人、motoさんにそのノウハウを聞いた。特集『転職・就職 新14メガトレンド』(全14回)の#5は、全3回でお届けするインタビューの第1弾。「年収が高くてもメガバンクや商社は選ばない」とmotoさんが断言する理由について聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 加藤桃子)

● 転職で年収を上げるには 高年収の勝ち組業界に「軸」をずらす

 ――motoさんは20歳のとき、地方のホームセンターで年収240万円からキャリアをスタートさせました。現在の年収は1500万円と当時の6倍以上を稼いでいます。転職先はどのように選んでいるのですか?

 moto 僕が年収を上げてきた転職方法は、年収の高い業界や職種に軸をずらす「軸ずらし転職」という方法です。

 年収の大枠は「職種×業界」で決まっています。例えば、「金融業界大手×営業部長:年収1600万円」や「小売業界大手×取締役:年収900万円」というイメージです。企業規模や役職よりも、業界や職種の方が年収に大きな影響を与えます。

 僕の場合は、「営業」という職種は変えずに、小売り→人材→IT→インターネット広告……というように、年収の高い業界へ軸をずらしてきました。

● 商社・銀行で働くと、 年収に見合う実力が欠如する?

 ――コロナ禍で年収が下がり、転職を考える人も増えていくと思われます。motoさんが今のタイミングで転職するとして、選ばない業界はありますか?

 moto メガバンクなどの銀行は選ばないですね。フィンテック系の企業はアリだとは思いますが……。

 メガバンクなどの銀行に勤務している人口はかなり多いですよね。これからデジタル化が進んで業務効率化が加速すると、こんなに人は要らないんじゃないかと思います。

 素人目に見ても明らかに「こんなに人員が必要なのかな?」と思う業界・企業には転職しないですね。

 ――年収の高い業界や職種に軸をずらす「軸ずらし転職」をするならば、高収入の商社などにその軸をずらせばいいのではありませんか?

 moto 確かに、商社の年収レンジは高いです。でも、僕なら選びませんね。給料として手に入るお金に対して、それに見合うだけの実力が欠如してしまうからです。僕の考える軸ずらし転職で大切なのは、「軸をずらした先で何を得られるのか」です。

 しかし、商社で働いても、得るべきものが手に入らないのです。

 商社への就職は倍率が高く、難関といわれます。しかし、狭き門をくぐり抜けた優秀な人が入っているはずなのに、一定数、市場価値のない社員が生まれています。実際に、商社から転職できない人や、転職できても年収が下がってしまう人がいます。彼らは、転職市場で価値を持つスキルを商社で得られていない。だからそうなってしまうんです。

● 年収を上げ続ける転職の秘訣は 転職先の「出口」を意識すること

 ――著書では年収を上げることを強調していましたが、それだけではないんですね

 moto 単純に年収が高い業界にスライドするのではなく、その出口が自分自身のキャリアアップにつながるような業界を選ぶべきです。「出世を諦めたときの出口はどこ?」という視点で考えるとよいですね。

 例えば僕が転職先を選ぶときは、転職先候補の会社にいた社員が、次にどこへ転職し、幾らの年収を稼いでいるかまで調べています。

 今まで「勝ち組」とされてきた業界が泥舟となり、将来性が危うくなる日は必ず来ます。「勝ち組の定義」が変わっているのです。

 商社に勤めて40代で年収2000万円もらって、そのままのらりくらりと窓際族になっていく生き方でいいのか……?商社もいずれ厳しくなるでしょう。今回のコロナ禍のように、予測不能な環境変化が起きてビジネスが厳しくなったときに、自分自身の実力がなければ生き残れません。もしものときに生き残れないような人材ではいけないので、商社に魅力は感じません。

 同じ視点から、僕にとっては銀行にも出口はありません。銀行から転職するときに「あなたは何ができる人ですか?」という質問に答えられなくなってしまいます。

 ――何ができるかについて自分なりの答えを持っていても、それが企業のニーズに合うかどうかは分かりませんよね。そのときはどうすればいいのでしょうか?

 moto 出口を意識することと同時に大切なのが「求人が出ている背景」を理解することです。

 今回のコロナ禍のように大きな環境変化が起こるとき、今まで採用人数が少なく、狭き門だったはずの一部業界が積極的に人を採用する、というケースが出てくるかもしれません。

 これは求職者にとってはチャンスでもありますが、冷静な対応が必要です。転職を考えている人は、転職エージェントの人たちとコミュニケーションを取り、「世の中が厳しい今、なぜこの求人が出ているのか?」の問いに対する答えを徹底的に洗い出してください。その企業に入社した場合、何がミッションとなり、どんな成果が求められるかをしっかり理解しましょう。その上で、自分のスキルや目指す「出口」との相性を考えることが大切です。

 >>motoさんインタビュー第2弾『今絶対に転職してはダメな人とは?転職の達人motoさんが断言する条件』へ続く

 Key Visual by Noriyo Shinoda, Graphic by Kaoru Kurata

訂正:記事初出時から次のように訂正しました。 13段落目:「なぜか?その理由は、商社のビジネス構造にあります。商社の構造を見ると、もうけているのは子会社です。親会社は、子会社からの配分によって利益を上げています。親会社である商社には、稼ぐ力がないと読み取ることもできます。子会社にいる人たちにはスキルが身に付くかもしれないけれど、子会社をコントロールするだけの親会社の社員は、スキルを身に付けることができないのです」を削除 (2020年7月1日 9:35 ダイヤモンド編集部)

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最終更新:7/1(水) 9:35

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