IDでもっと便利に新規取得

ログイン

明日の戦略-後場切り返し今週は全勝、来週はFOMCやSQにらみで波乱含みか

6/5 17:11 配信

トレーダーズ・ウェブ

 5日の日経平均は5日続伸。終値は167円高の22863円。米国株がまちまちで売り買いの手掛かりに乏しい中、序盤は売りが優勢となり、開始直後には下げ幅を3桁に拡大。ただ、深押しすることなく下げ渋ると、しばらくマイナス圏での小動きが続いた。しかし、後場に入ると強含む展開となり、早々にプラス転換。下値の堅さを確認したことで追随買いが入り、上げ幅を3桁に広げた。後半にかけてはマザーズ指数もプラス圏に浮上したことで、リスク選好ムードが強まり一段高。大引け間際にきょうの高値をつけた。東証1部の売買代金は概算で2兆4500億円。業種別では空運が8%超の上昇となったほか、鉄鋼や海運などが大幅高。一方、精密機器やパルプ・紙、食料品などが下落している。臨床試験で主要評価項目を達成したことを発表したそーせいが後場急騰。半面、アンジェスが後場に下げ幅を広げて3%超下落している。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1154/値下がり943。米航空株の急騰に連動してJALとANAがそろって値を飛ばし、日本製鉄や神戸鋼など鉄鋼株や、日産自やホンダなど自動車株などにも非常に強い動きが見られた。前期が大幅な営業増益となった東芝が後場に入って上げ幅を拡大。今期の見通し公表を手掛かりにアルプスアルパインが買いを集め、上方修正と増配を発表したアルチザネットワークスはストップ高まで買われた。ほか、メリカりとの連携サービス導入が好感されたANAPがストップ高となった。一方、ブイキューブや川本産業、すららネットなど、コロナ相場の中で買われていた銘柄の多くが大幅安。マツモトキヨシやウエルシア、ツルハなどドラッグストア株も多くが売りに押された。ピジョンは通期見通しの引き下げが嫌気されて4%近い下落。直近で買いを集めていたZOAやフルスピードが一転値を崩した。

 日経平均は後場に入ってプラス転換。前場の時点で売り崩す動きが見られなかったことから持ち直しそうな雰囲気はあったが、3桁上昇で終えたことはなかなか強い。そして、きょうの空運株の大幅高は特筆される。空運は先週にも派手な上昇が見られたため、かなり戻したような印象もあるが、JAL、ANAとも急伸した後に失速しており、ANAなどはきょうの大幅高で5月26日の高値に届いた程度。同様に強かった自動車や鉄鋼なども、似たような動きとなっている銘柄が多い。これらの先週の上昇は、上げ相場の中での一時的なリバウンドにとどまるかとも思われたが、空運に二巡目がやってきたことで、来週以降も出遅れセクターへの見直し買いが続く可能性が高い。そして、業績面で買いづらいセクターの動きが良くなることは、日本株全体の先高期待を高める要素にもなると考える。


【来週の見通し】
 波乱含みか。9日~10日のFOMCが相場のかく乱材料。株高基調が強まっている局面では政策的な後押しやリップサービスは期待しづらい。政策変更なしを理由にいったん利益確定の流れが強まる可能性や、パウエルFRB議長が相場の過熱感を冷ます発言をする可能性を意識しておく必要がある。今週まで非常に強い上昇が続いていることから、多少崩れる場面があったとしても、押し目では買いが入ると考える。また、FOMC通過で一段と楽観ムードが強まるといった展開にも期待は持てる。ただ、日経平均がここからさらに上昇して23000円台に乗せてくれば、一定の到達感も出てくることから、週末のメジャーSQに向けてはやや不安定な動きが続くと予想する。


【今週を振り返る】
 堅調となった。前週に大幅高となった流れを引き継ぎ、上値を伸ばす展開。日経平均は抵抗になるかと思われた節目の22000円をあっさり超えると、間を置かず22500円も突破するなど、買いが買いを呼ぶ好循環が続いた。一気に23000円に迫ったことから、週半ばには取引時間中に伸び悩む場面もあったが、米国株の上昇や円安進行が支援材料となり、上昇基調は崩れなかった。米雇用統計の発表を前にしても楽観ムードは維持され、今週は負けなしの5連騰。物色では前週同様に、空運や鉄鋼など出遅れセクターの選好が強まった。日経平均は週間では約985円の上昇となり、週足では3週連続で陽線を形成した。


【来週の予定】
 国内では、1-3月期GDP確報値、5月景気ウォッチャー調査(6/8)、4月毎月勤労統計調査、5月工作機械受注(6/9)、5月企業物価指数、4月機械受注(6/10)、4-6月期法人企業景気予測調査、5月都心オフィス空室率(6/11)、メジャーSQ(6/12))がある。

 企業決算では、ユニプレス、テラ、萩原工業、学情、ミライアル(6/8)、三井ハイテ、ロックフィール、アスカネット、gumi、シルバーライフ、グッドコムA、B&P(6/9)、RIZAP G、アネスト岩田、丹青社、テンポスHD、トーホー、アセンテック、サトウ食品、巴工業、トビラシステム、ハウテレビ(6/10)、神戸物産、ドーム、ラクスル、シーイーシー、鎌倉新書、ACCESS、チムニー、ステムリム、GA TECH、オハラ、ラクーンHD、サムコ、ツクルバ、フロンティアI、バルニバーヒ、VALUENEX、シャノン、コンヴァノ(6/11)、高砂熱、サイボウズ、PI、サンバイオ、JMHD、プロレド、HEROZ、エニグモ、ヤーマン、スマレジ、イトクロ、シーアールイー、稲葉製作、やまや、J.S.B.、Hamee、フリービット、ネオジャパン、ラオックス、NJS、IMAGICAG、MSOL、アルデプロ、エイチーム、トーエル、ギフト、寺崎電気、Casa、Bガレージ、モルフォ、ダブルエー、OS映、MacbeeP、SKIYAKI、HyAS&Co.、ジェネパ、Mマート、バリュゴルフ、アジャイル(6/12)などが発表を予定している。

 海外では、FOMC(~6/10)(6/9)、中国5月生産者物価指数、中国5月消費者物価指数、パウエルFRB議長会見、米5月消費者物価指数、米5月財政収支(6/10)、米5月生産者物価指数(6/11)などがある。

トレーダーズ・ウェブ

関連ニュース

最終更新:6/5(金) 17:12

トレーダーズ・ウェブ

投資信託ランキング