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東京為替見通し=コロナバブルで株高・円安継続か、米デモは葬儀後に注目

6/4 8:00 配信

トレーダーズ・ウェブ

 海外市場でドル円は、各国で広がる経済活動再開に伴う景気回復期待が株価を押し上げる中、投資家がリスクを取る動きを強めたことで円売りが優勢となった。
 5月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比276万人減と予想(900万人減)ほど悪化しなかったことや、5月米ISM非製造業指数が45.4と予想の44.0を上回ったことも相場の支援材料となり、一時108.98円と4月9日以来の高値を更新した。
 ユーロドルはリスク・オンのドル売りがこの日も続いた。欧州時間に発表された5月の仏・独・ユーロ圏サービス部門PMI改定値が予想を上回り、ユーロ圏景気の底入れ期待が高まったこともユーロ買いを促し、一時1.1257ドルと3月12日以来の高値を付けた。

 本日の東京時間のドル円は、昨日同様に株価の上昇により底堅く推移すると予想する。ウイルス感染第2波リスク、世界情勢の混乱など、実体経済の回復への不安感などがあるにも関わらず株式市場は堅調に推移している。
 NY時間に米ウォールストリート・ジャーナル紙が「中国国有企業が米国からの輸入品を相次いでキャンセルしている」と報じたが反応薄だった。通常であれば株価は下落し、リスクオフに市場が傾くべきニュースなどに、ここ最近は動意薄の展開が続いている。
 新型コロナウィルスの感染拡大により、各国が低金利政策に踏み切ったことで、資金の流れが株式市場に行かざるをえないという「コロナ・バブル」が相場を支えている。このバブルが弾けるまでは、株価を中心としたリスク・オン相場が継続しそうだ。
 ただし、このバブルがいつ弾けるかは常には目を配っておきたい。本日注目されるのは、まず米国のデモの行方。本日4日に警官に殺害されたジョージ・フロイド氏の葬儀が、殺害されたミネアポリス、出身地ヒューストンとノース・カロライナの3都市で行われる。
 パブリックビューイングなども予定されているが、この葬儀を境に全米でのデモの規模がより拡大するのか、縮小するのかが注目される。
 トランプ米大統領が葬儀前後の対応を誤ればデモは拡大し、国家分断や経済の停滞をより進めることになりそうだ。なお余談だがこれらの葬儀代はボクシングのメイウェザー氏が支払うと発表している。
 また、中国に対してカナダの通信2社がファーウェイの5G機器を使用しないことが判明したように、5EYES(米、英、加、豪、NZによるサイバー攻撃などに関する情報共有の同盟)が徐々に中国包囲網を築き始めている。中国とこれらの国々との通商面での摩擦の進行も要注意となりそうだ。
 本日のアジア時間での経済指標では、豪州からの4月の貿易収支と小売売上高が注目される。ここ最近の豪ドルは本邦の買収玉と思われる買いも観測され、買いトレンドが続いていることで、ポジティブサプライズには反応が大きくなりそうだ。
 欧州時間には欧州中央銀行(ECB)定例理事会が開催され、ラガルドECB総裁の定例記者会見も予定されていることで、東京時間の値動きは限られたものになりそうだ。

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最終更新:6/4(木) 8:00

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