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「現金決済にこだわる店」の今後が心配される訳

5/28 8:01 配信

東洋経済オンライン

 小売業、サービス業では、支払いのキャッシュレス化が急速に進んでいる。しかし飲食業は全体的に、キャッシュレス導入が遅れている印象だ。お客さんの店での快適度がダイレクトに売り上げに直結する飲食業こそ、他分野よりも早くキャッシュレスに移行すべきだと思うのだが……。

 どんなにいいお店でも「カードは取り扱いできません」「支払いは現金のみです」と言われてしまうと、ひどく萎えてしまう。美味しく料理を食べた幸せな気分も台無しだ。

 カード不可の店は、今後ありえない。店側の言い分としては、カード会社に支払わなくてはいけない3%ぐらいの手数料が、負担だから導入したくないのだろう。

 僕から言わせれば、3%の手数料も負担できないような店は、そもそも経営が危ない。Squareなど便利なモバイル決済を採り入れる発想がない店にも、将来はないだろう。自分たちの環境の不備を棚上げして、お客さんに平気で手間を強いている飲食店は、淘汰されていくに違いない。

 だいたいカード支払いできない飲食店の何割かは、売り上げの一部を帳簿に書かず、脱税してる可能性があるのではと思ってしまう。カード決済にすると、経理状況はガラス張りになるので、そういうことができないから困るのだ。もしカード決済を導入した飲食店を優遇する税制が施行されたら、脱税の件数は激減するのでは? と僕は考えている。

■決済分野にも押し寄せるグローバリズムの波

 数カ月前にこんな発言をしたら、SNSでまたも炎上してしまった。とくに関西の有名焼き肉店の代表者に、ひどく絡まれてしまった。

 「一般的な飲食店にとっては、カード手数料は高すぎる」「みんながハイエンドの業態を目指しているわけではない」「庶民でも行ける店の経営を続けたい」というような意見なのだが……。うーん、と困ってしまった。理解が足りなさすぎる。ハイエンドうんぬんはさておき、カード手数料が高いという誤解は、あらためてほしい。

 現在、決済の分野にグローバリズムが押し寄せている。PayPayやLINE Payなど外資系のサービスが広く浸透してきた。QRコードを利用して、安全性も高い。従来のシステムとはまったく違うトランザクションで、ネット決済が可能になっている。しかも手数料はクレジットカードより、はるかに安い。

 これまでの支払い方法の常識を破る、まさに黒船だ。スマホが、その船を運んできたと言える。

 お金の動きは世界的に、旧システムを使わず、新しいシステムで循環させていこうという流れに変わりつつある。スマホを駆使した決済方法が可能となってきたいま、店がすすんでキャッシュレスの環境を導入していけば、手数料は相対的に下がっていくに違いない。

 目先の利益とか、妙な精神論で、新しいテクノロジーを拒否していてはいけないのだ。長期的な視点を持ち、正しい知識を学んでいれば、現金決済にこだわるデメリットが、簡単にわかるはずだ。利益を高め、お客さんの満足を本当に考えているなら、すぐにキャッシュレスへ移行してほしい。

 社会はつねに新しく、変わっている。社会の一員ならば、変化に沿って、ビジネスを最適化させてほしい。

 僕たちの仕事や生活は、スマホによって日々快適に変わり続けている。例えば車で移動したいとき、以前なら電話でタクシーを呼んでいた。しかし、いま、海外ではUberを使ったほうがはるかに便利だ。電話で配車を頼む手間や支払いなど、無駄なコミュニケーションをきれいにカットできる。

 ビジネスも同様で、情報収集はニュースアプリで、メッセージのやりとりはLINEを使って短時間でできてしまう。企業のPR活動でさえ、Twitterを使ってスマホ1台で大きな成果を上げることができる時代だ。

 時間を有効活用することの大切さを、僕はずっと変わらずに説いている。これはスマホが普及していなかった時代からだ。

■スマホさえあれば便利で快適に過ごせる時代がくる

 僕は何をするにも、まず時間の最適化を考える。スマホが出現するまで、時間の最適化にいちばん役立っていたのは、やはりお金だ。

 作業時間の短縮のためにお金を払って人に頼んだり、移動距離を短縮するためにお金を払って相手に来てもらったりなどして、自由な時間を手に入れていた。しかしスマホが進化した現在、作業時間も、移動時間も、スマホの機能を駆使して短縮することができる。

 実際は、いまでもお金のほうが便利に使えたりする。しかし、スマホがお金を超える価値を持って、生活の最適化に効果を与える時代はそう遠くない。お金を使うのではなく、スマホを使うことで、便利で快適に過ごせる時代が到来しようとしているのだ。

 スマホやお金を使い、時間を効率化して、QOLを高めていく。それは決して難しいことではないし、また常識を逸脱した価値観でもない。

 効率化から目をそらして時間を無駄に過ごし、貯金ばかりにこだわっている毎日では、目の前の漠然とした不安はなくならないだろう。

 時間が足りず、お金もなく、自由もない……。そんな日々から、自己肯定感が生まれてくるはずがない。

 現在は、経験もコネクションも、スマホを使って、さほどお金を使わずに手に入れることができる。なんといい時代になったのだろう。いまという時間を楽しみ尽くして、お金は好きなだけ使ってしまおう。貯金にとらわれ、非効率で密度の低い人生を過ごすのは、あまりにもったいない。

東洋経済オンライン

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最終更新:5/28(木) 8:01

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