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人付き合いが「ラクな人とつらい人」決定的な差

3/27 8:01 配信

東洋経済オンライン

メンタルコーチングをした星稜高校野球部を甲子園決勝へ導いたほか、女子スピードスケート髙木菜那選手が平昌五輪で2つの金メダルを獲得するなど、メンタルコーチとしてビジネスとスポーツの実績をあげている飯山晄朗氏。『超メンタルアップ10秒習慣』の著者でもある同氏が、人との付き合いをもっと楽にするコツについて解説します。

■人間関係で悩んでいる人の「勘違い」

 「前向きに相手と接するようにしなければ」「上司や部下に気に入ってもらわなければ」。そう思えば思うほど、実際にそうなれない自分とのギャップに苦しみ、ますますネガティブに陥ってしまうこと、ありませんか。

 メンタルコーチとしてさまざまな方から、人間関係に関するご相談を受けます。ご相談者の中には誠実な印象を受ける方も多数いて、「なぜこの人が悩まないとダメなんだ……」と思うこともしばしば。ただし、多くの方がお悩みを解決するために、ある勘違いをしています。それは、人間関係をよくしようと思って「気持ちを変えよう」「相手を好きになってみよう」としていることです。

 メンタルコーチとして確信しているのは、心を変えるには、「心そのものを変えようとするのではなく、言葉や行動を変えることが重要」と言うことです。実は、大脳生理学的に言えば「入力(思い・気持ち)よりも出力(言葉・動作)をより強く記憶する」という法則があるのです。とにかく入力(思い・気持ち)を変えようと頑張って苦しむことが多くあります。そんなときは、言葉や行動を変えてみていただきたいのです。

 私は、この脳の法則を利用して、言葉や動作を使って感情をコントロールする方法を伝えています。とはいえ、行動に移すなんてハードルが高いと思う方もいらっしゃるでしょう。

 今回、ご紹介するのは「小さな習慣」です。小さなことながら、トップアスリートや一流経営者にもお伝えしている効果のある実用的な方法でもあります。簡単なのにすぐに実践できることを4つご紹介しますので、自分が気に入ったものがあればぜひ試してみてください。

 ① 人を褒めてみる

 会社の同僚や知り合いが成功したとき、素直に称賛できない感情ってありませんか。そして「今はいいけど、そのうち失敗するよ……」などと半分妬みのような感情も湧き上がってくることも。でもこれは、心が醜い人だからということではありません。自分がうまくいっていないときに、人を称賛できる人はなかなかいないものです。

 ただし、この感情は自分自身の成功の障害になってしまうことがあるんですね。なぜなら、脳の性質として他人に対して思った感情は、自分に対して思った感情と同じとして捉えてしまうからです。ですから成功しようとすると「これはよくないこと」と心のブレーキが働いてしまいます。この潜在意識に刷り込まれている心のブレーキを外すことが必要です。

 脳は入力(思い)よりも出力(言葉、動作)を信用しますので、この機能を利用します。人の功績に対して、言葉や態度に表して喜んでみましょう。なかなか人を称賛できないという人は、極端ではありますが、実際に思っていなくてもいいから称賛してみてください。脳は他人に対して思ったことを自分のこととして捉えます。他人を褒めると自分にもプラスがあるのです。

■飲み会で大事なのは「誰と飲むか」

 ② 嫌いな人は「新種の珍獣」に変える

 相手の言動にいちいちネガティブになっていると、顔を見るだけでマイナス感情が表に出ます。これでは毎日辛いでしょう。相手に感情を振り回されることは避けたいものです。一緒に仕事したくないような「嫌な人」は「面白い珍獣、発見!」とイメージを変えればいいのです。新たな珍獣を発見するたび、「新種の珍獣発見!」「地球外生物だ!」などと楽しんでいると、あちこちに珍獣が潜んでいることがわかります。

 私にも人生で嫌な人に出会うことがあります。そんなときは「珍獣が吠えているけど、何を言っているんだろう」と思いながら話を聞くことがあります。こう書くと、ふざけているように思われるかもしれませんが、実は大事なことです。相手のイメージを変えることで、相手に対する感情をプラスに変えてしまうのです。「ちょっとかわいいね」と思えると、憎たらしい相手も少し愛らしく見えてくるかもしれませんよ。

 ③ 悪口を言い合う場に行かない

 飲み会で大事なことは、どこで飲むかではなく、「誰と飲むか」ということです。私はいつも研修やセミナーなどで、「飲んで愚痴や不満を言ったり、誰かの悪口を言い合うような場にいてはいけません」と伝えています。どんな会話をしているかが脳に影響を与えているからです。

 何を入力し、何を出力しているか。この繰り返しが将来の自分をつくっていきます。どうせ飲むなら、前向きなことや、夢を語り合いたいですね。では、どうしても愚痴や不満、人の悪口ばかり言うような人と一緒にいなければならないときはどうしたらいいのでしょうか。

 「ニッコリ笑って受け流す」。私はこうしています。過度にリアクションしないことを心がけましょう。

 ④ イライラが溜まってきたら一旦息を吐く

 イライラや怒りが湧き上がってきたときは、まず呼吸を整えましょう。アスリートが試合中にカッとなって調子を崩してしまうことがよくあります。仕事でも同じようなことがありますよね。思うようにいかないとき。自尊心を傷つけられたとき。こんなときに私たちはカッとなりやすいです。そういったとき怒りを覚えたら、いったん間をおいて呼吸を意識してみましょう。

 カッとなっているときは息を多く吸っている状態なので、ゆっくり息を吐くことが大事です。ゆっくり長く息を吐きながら怒りが消えていくイメージをつくる。こうすることで落ち着きを取り戻せます。トップアスリートや一流の経営者にもおすすめしているシンプルな方法です。心は熱く、頭はクールに。こんな状態をつくりたいですね。

■上司とそりが合わず、会社を辞めた過去

 ここまで、すぐにできる「小さな習慣」を4つご紹介しました。ご相談者にも「効果があった」と仰っていただいたものばかりです。人間関係でお悩みの方は、気に入ったものがあれば、実践してみてください。

 私自身も会社員時代、上司とそりが合わず揉めて、会社を辞めた過去があります。何のあてもなく辞めて、当時は「会社を辞めなければよかった」と後悔を繰り返す日々でした。住宅ローンを抱えて、貯金もゼロで、子どもは小学校高学年になっていました。何の保証もない世界で、自分の看板だけで食べていくことに不安しかありませんでした。

 紆余曲折ありましたが、いまこうしてメンタルコーチとして結果を出せているのは、コツコツと行動してきた結果です。気がついたら、メンタルコーチングした選手たちが、オリンピックで金メダル獲得、甲子園決勝に進出、技能オリンピックで世界一に輝くなど、たくさんの成果をあげました。

 大きな成長は突然やってくるのではなく、小さな変化の積み重ねでやってくるものです。人生は人と関わることばかりで疲れることもありますが、コツコツと言葉や行動を変えることで、徐々に変化が訪れるものです。「よしやってみよう」と少しずつ実践していただければうれしい限りです。

東洋経済オンライン

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最終更新:3/27(金) 8:01

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