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エンドユーザーを重視し過ぎない──バックエンドを構築する開発者がまだ必要

2/24 9:00 配信

CoinDesk Japan

ジル・カーソン(Jill Carson)氏はCoinDeskのコラムニストであり、無料でオープンな金融システムの権利を目指す非営利の研究組織Open Money Initiativeの共同創業者。またスロー・ベンチャーズ(Slow Venures)でアーリーステージのスタートアップへの投資も行っている。

ユーザーはどこにいる?

これは仮想通貨とブロックチェーン業界が直面している大きな問題だ。ある人にとっては、触れてはならないタブー。ある人にとっては、解決されるべきじれったいパズル。そして全員にとって生き残りの問題だ。

数年前、私はブロックチェーン技術のレイヤーについての考え方を記した。レイヤーは3つに分かれている──プロダクト、プラットフォーム、プロトコルだ。

●プロダクトはエンドユーザーが利用する

●プラットフォームはプロダクト開発者が利用する

●プロトコルはプラットフォームとプロダクト開発者が利用する

プロダクトには仮想通貨やトークンといった資産だけではなく、ゲームやマーケットプレイスのような、資産が使えるアプリケーションも含まれる。

プラットフォームは開発者環境とミドルウエアレイヤーで、こうした資産とアプリケーションが組み込まれて実行される。

プロトコルは基礎となるネットワークと関連するルールのことだ。

私はまた数年前に需要、すなわち価値がどのようにしてエンドユーザーから流れてくるかについても書いた。

価値はプロダクトを通して、最終的にはプラットフォームとプロトコルに戻ってくる。私はこれをダイナミックな「トップダウン需要」と名づけた。

どこに注力すべきか?

私がこれを書いた2017年の秋は、ICO(新規コイン公開)ブームのピークで、私はマーケットにファンダメンタルズにより注意するよう呼びかけていた。

創業者、開発者、クリエーターが最適化のための最適化を追い求めること(より優れた、より速く、よりセキュアなイーサリウムを常に構築すること)をやめ、代わりに、実際に誰がそれらを望んでいるのかという基本原則を考えてほしかった。

マーケットには、エンドユーザーにもっと重点を置いてほしかった。マイクロソフトの元CEOスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏の古い、いつものフレーズ「開発者! 開発者! 開発者!」ではなく。

今、ある意味で私は間違っていたと思い、この文章を書いている。少なくとも業界として修正しすぎたと思う。2年前、私は業界はエンドユーザーにフォーカスすべきと伝えた。今、私はより微妙なニュアンスで考えている。

仮想通貨の奇妙で素晴らしい世界の外側では、スタートアップは市場参入戦略については、2、3のカテゴリーのうちの1つに分類される傾向がある。B2C、B2B、B2B2Cのどれかだ。

B2B2Cでは商品を他の企業に販売し、次に商品はそこから顧客の手にわたる。重要なことは、B2B2C企業はエンドユーザーを獲得するビジネスということだ。

オープンテーブルの事例

オープンテーブル(OpenTable)は素晴らしい事例だ。オープンテーブルは、レストランによく行く人たちのための予約プラットフォーム。だがオープンテーブルのチームは、すぐにレストランにはそれを実現するための手段がないことに気づいた。

レストランは依然として電話で予約を受け付け、ペンと紙で書き留めていた。そこでオープンテーブルはCRM(顧客関係管理)システムと予約管理システムを作り、レストランをオンラインに乗せるために必要なインフラを販売した。

そしてサービスの普及に必要な数のレストランを獲得した後は、再度、エンドユーザーに予約サービスを提供し、その仕組みを完結させた。

ブロックチェーン業界はオープンテーブルから学ぶことができると考えている。プロダクト、プラットフォーム、プロトコルのフレームワークを再考すると、B2B2Cビジネスとの類似点が見える。

必要なものは、当時、私が主張していたようなエンドユーザーへの注力ではない。今、仮想通貨業界はエンドユーザーが何を欲しているかについて強い仮説を持っているようだ。

つまり、投資商品へのオープンアクセス、自由に譲渡できるゲーム資産、変わることのないデジタル記録、真に希少なデジタル商品などだ。不足しているのは、これらを実現するインフラだ。

ユーザーは一般的に、プロダクトがマーケットにうまく適合したかを示すサイン。ブロックチェーン業界の課題は、プロダクトとマーケットの適合を実現するだけでなく、プロトコルとマーケットの適合を実現することにある。

そのためには「人々が望むプロダクトを作るだけでなく、開発者がそれを実現するために必要なプラットフォーム」を作らなければならない。エンドユーザーの要望やニーズだけではない。我々をそこに連れて行ってくれる開発者や構想者の要望やニーズに関することでもある。

翻訳:下和田 里咲 | 編集:増田隆幸 | 写真:Jill Carlson, co-founder of Open Money Initiative | 原文:Don’t Obsess Over Crypto End Users, We Still Need Developers to Build the Back End

CoinDesk Japan

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最終更新:2/24(月) 9:00

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