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「職業の選択」を間違わないためにやるべき事

2/19 8:01 配信

東洋経済オンライン

私は私立の理系選択で4月に高校3年生になりますが、将来の職業、大学、学部について悩んでいます。
まずは目指すべきものをジャンルだけでも決めようと思い、自分なりにこれからの社会を考えたうえで職業選択を調べたり考えたりしました。
これからAIが発達していくことは明らかです。人が不要な仕事が出てくるため、職業選択を誤るとお金を大して稼げない事態になってしまいそうで、それをいちばん避けたいです。
しかしそういったことを踏まえてネットで職業を調べると、考え方にサイトそれぞれ違いがあり、明確なことがわかりません。

調べていくなかで私がこの方向がいいかなと思えたのは「コンピューター、プログラミング、AI系」です。しかし私は写真やデザインなども好きで、「アート、デザイン系」の仕事なども魅力的に思えます。コンピューターグラフィックスなどその2つを掛け合わせた職業がよさそうと思うのですが、踏み切ることができません。
将来どのような職業を選択すべきか、それにつながる学部を探すにはどのような点を意識して大学を選ぶべきかを教えてほしいです。

光 高校生

■頭ではなく心で選ぶ

 苦労をしてでも自分が生涯追及したいと思える仕事であるか否か、究極的には仕事を選ぶ基準はこれに尽きるでしょう。つまり頭ではなく、ハート(心)で選ぶ、という事ですね。そうでない基準で選んだ職業は長くは続きません。

 すべての職業において、何かしらの困難はつきまといますし、また現時点において書かれているように将来性に疑問符がついてしまうような職種や仕事があることも確かでしょう。

 光さんは高校生のうちから将来の仕事について非常にまじめに考えておられ、なおかつ自分なりの基準でリサーチをされており大変素晴らしい事だと思います。

 その中で「この分野であれば将来性があるであろう」という分野をご自身で見つけてきたわけですが、その分野とて永久に花形である保証はないのです。

 あくまでも現在の常識に照らし合わせて「よさそうに思える」分野であり、将来性が確約されているわけでもなければ、その分野にいけば一生安泰、というわけでもないのです。

 歴史を振り返ると、学生たちはその時代に考えうる最高峰の職種や職業に集まっていったわけですし、転職の現場でもそれが繰り返されています。そういった中で、皆がよいと思う職種は競争が激しかったり、最先端と思って飛び込んだ仕事が思ったほど拡大せずにまた転職活動を繰り返す。そういったことが繰り返されているのも事実なのです。

 だからといって、現時点で最先端に思える分野や将来性がありそうだと思う仕事に飛び込むな、と言っているわけではありません。

 私自身、いわゆるITバブル崩壊後で皆が避けるベンチャー企業に、逆に将来性がありそうだと信じて卒業後は一気に飛び込みましたし、リーマンショック後には企業再生の最先端に戦略コンサルとして飛び込んでいったものです。

もちろんその道は平坦ではなく、むしろ苦労の連続でしたし、20代は誰よりも苦労し、努力した、と言い切れる自信すらあります(詳細は拙著『非学歴エリート』などをご参照ください)。

■継続している人、していない人の違いは? 

 もちろん私と同じ時期にベンチャーに飛び込んだ人や戦略コンサルをやっていた人はそれなりにいるでしょうが、継続している、またはそこから大きく成長をしているという人は一握りでしょう。

 その違いは何か? 

 「よさそうだ」という頭で考えたイメージで飛び込んだか、自分の人生をかける対象としてパッションを持って飛び込んだか、の違いです。

 頭でスマートに考えるタイプの人は大きな困難に直面したときに逃げ出してしまう傾向にあります。

 大きな困難とは多くの場合で「頭で考えていた前提が崩れたとき」です。そして仕事や人生における前提とは、自分自身ではコントロールできない要素に大きく左右されるものであるがゆえに、崩れるのが当然なのです。

 反対に、ハートに従ってパッションを持って飛び込んだ人は継続する可能性も高いですし、少なくともそこから学び、羽ばたく可能性も高いのです。

 なぜなら、職業選択自体が、困難をものともしない「リアルなモチベーション」に基づいた自分自身の意思決定だからです。

 仕事とは結果です。

 そして結果とは情熱をもって最後までやり通したか否かで決まります。ですから、「自分のパッションがそこにあるのであれば」飛び込むべきですし、「最先端そうに見える」「将来性がありそうに見える」という理由であれば避けるべし、という事です。

 なお、いかにしてパッションを持てる仕事を選ぶか、については私の過去の著作などをご参照いただき、一例として参考にされるとよいと思います。

■学生のうちに悩み、考え、突き詰めていく

 さて、どんな基準で大学や学部を選ぶか、ですが、ずばり「リアルな結果を出しているか」と「実務や現場との距離は近いか」です。

 リアルな結果とは、自分が行きたい分野で卒業生は活躍しているか、です。誤解を恐れずに言えば、大学とは若者を社会人として活躍できるように育てる場です。であるがゆえに、大学という場の最終アウトプット、すなわち何で評価されるかは卒業生であり、その質なのです。

 したがって、リアルな結果として卒業生が活躍しているか、が重要なのです。

 加えて、実社会との近さ、これは見ておきたいですね。要は学問だけのお勉強にとどまりたいのか、職業訓練の一部まで踏み込めるのか、の違いです。

 最近では実務経験をもった方が授業の一部または全部を担当されたり、実際の会社や現場と触れ合う機会を多く提供する学校も増えてきています。リアルなモチベーションを持つためにも、ぜひそのようなリアルに近い雰囲気で学べる環境を探したいですね。

 いずれにしても職業選択には正解はありませんから、学生のうちにどの分野で自分がパッションを持って取り組めるかを考え、突き詰めるといいでしょう。

 学生のうちに、キャリアについて真剣に悩めば悩むほど、仕事においては成功するものですから、大いにこの先も悩みつつ、自分にとっての正解を見つけてみてください。

 光さんが生涯をかけて戦いたいと思える場を見つけ、その道を自分を信じて突き進まれることを応援しております。

東洋経済オンライン

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最終更新:2/19(水) 8:01

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