9日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、イラン情勢を巡る先行き不透明感が根強い中、「有事のドル買い」が優勢となり、1ドル=158円台後半に上昇した。午後5時現在は、158円97~98銭と前日(午後5時、158円21~22銭)比76銭のドル高・円安。
午前は、時間外取引での米長期金利上昇を受けてじり高となり、158円90銭台に上昇。正午に向けては伸び悩み、159円70銭前後に軟化した。
午後は、売買に決め手を欠く中、米長期金利や原油相場をにらみながら、158円60~80銭台で小浮動。終盤は、午前の高値を上抜け、159円に接近した。
ドル円は、中東情勢の先行き不透明感による「有事ドル買い」などで、戻りを試す展開。米イスラエルとイランは2週間の停戦で合意したものの、イスラエルがレバノンへの攻撃を続けるなど、イラン情勢は緊迫した状態が続いている。WTI原油先物は、100ドル弱で推移し、イラン紛争前の水準を大きく上回っている。市場関係者は「ホルムズ海峡はタンカーの航行が確認されておらず、事実上の封鎖が続いている。目先、原油価格が上昇し、ドルは全面高となる可能性が高い」(シンクタンク)との見方を示す。
11日に米イランの和平協議が行われる。イランがウラン濃縮活動の容認などを求めているが、「米イスラエルが認める可能性は低く、イラン情勢を巡る不透明感は今後も続く」(同)との見方が多い。
ユーロは対円で上昇、対ドルでは下落。午後5時現在は、1ユーロ=185円40~41銭(前日午後5時、185円03~03銭)、対ドルでは1.1661~1661ドル(同1.1695~1695ドル)。(了)
時事通信
最終更新:4/9(木) 17:34