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有力な取り組みの多いFIG <4392> をマークしたい。
同社の24年12月期の連結営業利益予想は11億2300万円(前期比55.2%増)と、急拡大を見込む。序盤は半導体市場の在庫調整が影響するとみられるものの、第2四半期(4-6月)から需要好転が期待され、後半の見通しは良好だ。時流に乗るモビリティー分野(物流、バス、タクシー)での新サービスも注目される。
成長分野の搬送ロボットの開発に経営資源を投下させ、純国産棚搬送ロボットでナンバーワンを目指す。現状は半導体や自動車メーカーの製造現場にAGV・AMR(搬送ロボット)を導入するなど投資フェーズの段階だが、ロボット事業は着実に進展している。労働人口減少に伴う省人化ニーズは強く、目標としていた同事業の売上高10億円は前期に達成し、次期中期計画で売上高50億円突破を狙う。
災害対策領域でも有力だ。グループ会社のciRobotics(大分県大分市)は23年6月、同県内で大雨により大規模な地滑りが起き、防災ヘリが出動できない中で、ドローンの機体を提供。全国初となる孤立世帯への救援物資配送を行った。さらに、災害時の初動対応・情報集約を効率化できる防災用IP無線システムiMESH(アイメッシュ)は、自治体や消防で導入が進んでおり、地震に対する警戒感が高まっている中で一段の普及加速が見込まれる。
上場維持基準適合に向けた取り組みにも注目したい。東証プライム市場の適合状況では、流通株式時価総額100億円の条件が当落線上にある。今期中にクリアするための株価底上げ策に本腰を入れる可能性が高い。同社はPER30倍以上の目標も掲げており、実現すれば1000円に手が届く。
提供:ウエルスアドバイザー社
ウエルスアドバイザー
最終更新:4/4(木) 11:42
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