米2月住宅着工件数、前月比10.7%増の152.1万件―市場予想上回る

3/21 9:00 配信

ウエルスアドバイザー

<チェックポイント>
●一戸建ては22年4月以来の高水準―寒波の影響で急減した前月の反動
 
●建築許可件数も市場予想上回る、23年8月以来の高水準に
 
●1-2月の平均建築中件数は前四半期の平均を下回るペース
 
 
 
 
 米商務省が19日に発表した2月の住宅着工件数(季節調整値)は年率換算で前月比10.7%増の152万1000件となり、市場予想の平均値である144.0万件を上回った。前年比は5.9%増。
 
 影響で急減した前月(1月)の反動で急増した。なお、前月(1月)分は137.4万件(従来は133.1万件)にやや上方改定されている。
 
 内訳は、主力の一戸建てが前月比11.6%増の112万9000件と急回復し、22年4月(117万6000件)以来の高水準となった。また、月毎に変動が激しいアパート(5世帯以上)も同8.6%増の37万7000件となり、23年12月(48万2000件)以来の高水準となった。
 
 先行指標である建築許可件数も、前月比1.9%増の151万8000件と、市場予想の149.6万件を上回り、23年8月(154万1000件)以来の高水準となった。
 
 建築許可件数の内訳は、主力の一戸建てが前月比1%増の103万1000件と13カ月連続で増加し、アパート(5世帯以上)も同2.4%増の42万9000件と増加に転じた。
 
 バックログ(受注残)は、一戸建てが前月比1.4%増の14万2000件、アパートが同2.6%増の12万件となり、全体では同1.9%増の26万7000件となった。
 
 建築許可が下りたあとの建築中件数は、一戸建てが前月比0.3%増の68万3000件と2カ月連続で増加した一方、アパート(5世帯以上)が同1%減の96万6000件と4カ月連続で減少し、全体では同0.5%減の166万6000件にとどまった。
 
 1-2月の建築中件数の月平均は167万件となり、23年10-12月期の月平均である168万2000件を下回ることから、このペースでいくと4月25日発表予定の1-3月期GDP(国内総生産)速報値の住宅投資部門を押し下げる見通し。
 
 完成住宅件数は一戸建てが前月20.2%増の107万2000件と急増し、07年11月(112万8000件)以来、16年3カ月ぶりの高水準となり、アパート(5世帯以上)も同20.8%増の64万4000件と大きく増加したことから、全体では同19.7%増の172万9000件となった。
 
<関連銘柄>
 NASD投信 <1545> 、NYダウ投信 <1546> 、上場米国 <1547>
 SPD500 <1557> 、NYダウ <1679> 、NYダウブル <2040>
 NYダウベア <2041>
 
(イメージ写真提供:123RF)
 

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最終更新:3/21(木) 9:00

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