〔NY外為〕円、154円台前半(17日)

4/18 6:32 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク外国為替市場では、政府・日銀による介入警戒感がくすぶる中、米長期金利の低下を眺めて円買い・ドル売りが優勢となり、円相場は1ドル=154円台前半に上昇した。午後5時現在は154円35~45銭と、前日同時刻(154円68~78銭)比33銭の円高・ドル安。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は16日の講演で、最近の経済指標ではインフレが持続的に2%の目標に向かって低下しているとの確信が十分持てないとし、政策金利を当面の間、現行の水準で維持する方針を示唆。これを受けて利下げ先送り観測が広がり、米長期金利の指標とされる10年債利回りが急上昇していた。ただ、この日は米長期金利が低下に転じ、急ピッチで進んだ円売り・ドル買いの流れが反転。円の買い戻しが活発になり、円は一時154円17銭まで上昇した。
 155円を目前とした水準では依然として政府・日銀による介入警戒感が根強く、市場は金融当局者の動向に注目している。日本と米国、韓国はこの日、米ワシントンで初の財務相会合を開催。共同声明で「最近の急速な円安・ウォン安に関する日韓の深刻な懸念を認識」すると表明し、緊密に協議すると強調した。鈴木俊一財務相は記者団に対し、イエレン米財務長官とも個別に会談したことを明らかにした上で、会談では円安進行について「日米で緊密に意思疎通を図っていくことを確認した」と言明。同長官に対し「行き過ぎた動きには適切に対応する立場を説明した」と語った。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0668~0678ドル(前日午後5時は1.0614~0624ドル)、対円では同164円72~82銭(同164円16~26銭)と、56銭の円安・ユーロ高。(了)

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最終更新:4/18(木) 7:26

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