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格安航空大手サウスウエスト航空<LUV>は12日、航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>の旅客機「737MAX」シリーズの安全性をめぐる問題が不透明感を増していることを受け、24年の737MAX8の納入(完成機の引き渡し)機数が46機と、従来見通しの79機を大幅に下回る見通しを明らかにした。
同社は需要期に入り、キャパシティー(輸送能力)の低下が避けられない情勢となったため、減便や雇用調整も視野に入れている。
ボーイングの737MAシリーズをめぐっては、1月初めにアラスカ航空<ALK>が保有する737MAX9型機で飛行中にドアが吹き飛ぶ事故が発生、FAA(米連邦航空局)が171機の同型機の運航の一時停止と、ボーイングの製造工程に安全面(品質管理)での問題がなかったかどうか調査を実施。FAAが公表した調査報告書を受け、米司法省がボーイングに対し、刑事捜査を開始している。
サウスウエスト航空は737MAXを多く保有しており、納入遅延は深刻な問題となっている。同社は、「ボーイングの不祥事が続いているため、今後、(737MAXの)納入スケジュールが流動的となると予想している。主に24年下期のキャパシティーを引き下げる計画で、24年通年の輸送能力は前年比で少なくとも1ポイント低下する可能性が高い」とし、減便が避けられないとしている。
また、下期のキャパシティー低下による減便を見込み、パイロットや客室乗務員の採用を停止したことも明らかにしている。
同業他社ではアラスカ航空がドア落下事故の影響で24年12月期第1四半期(1-3月)に大幅減収となり、赤字に転落する見通しとなったことを明らかにしている。
経済専門チャンネルCNBCによると、ユナイテッド航空ホールディングス<UAL>でも、同社のスコット・カービーCEO(最高経営責任者)が12日、ボーイングに対して737MAX9の増産を要請したことや、新型機の納入遅れの見通しを受け、今春のパイロットの新規雇用を一時停止する方針を示しているという。
<関連銘柄>
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最終更新:3/13(水) 10:07
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