【投資部門別売買動向】海外勢が2週連続で売り越す一方、個人や信託銀、事業法人は買い越す (11月第4週)
●海外勢が2週連続で売り越す一方、個人や信託銀、事業法人は買い越す
東証が5日に発表した11月第4週(25日~29日)の投資部門別売買動向(現物)によると、米追加関税への警戒感や為替の円高進行が重荷となり、日経平均株価が前週末比75円安の3万8208円と小幅ながら3週連続で下落したこの週は、海外投資家が2週連続で売り越した。売越額は1794億円と前週の3300億円から縮小した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物、日経225マイクロの合計で3週連続の売り越しとなった。売越額は1712億円と前週の796億円から拡大した。現物と先物の合算でも2週連続で売り越し、売越額は3507億円だった。証券会社の自己売買は2週ぶりに売り越し、売越額は1122億円だった。
一方、個人投資家は3週連続で買い越し、買越額は1409億円と前週の1784億円から減少した。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行が2週ぶりに買い越し、買越額は854億円だった。前週は138億円の売り越しだった。自社株買いが中心とみられる事業法人は22週連続で買い越し、買越額は2964億円と前週の2326億円から増加した。
日経平均が小幅に3週続落する中、海外投資家が2週連続で売り越す一方、個人投資家や信託銀行、事業法人は買い越した。
■投資部門別売買代金差額 (11月25日~29日)
東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
11月 ―――
第4週 ▲1,794 854 1,409 [ 224 1,184 ] 38,208円 ( -75 円)
第3週 ▲3,300 ▲138 1,784 [ ▲358 2,142 ] 38,283円 ( -359 円)
第2週 1,521 153 14 [ ▲1,557 1,571 ] 38,642円 ( -857 円)
第1週 1,938 766 ▲7,436 [ ▲5,931 ▲1,504 ] 39,500円 ( +1446 円)
10月 ―――
第5週 ▲1,885 1,640 ▲438 [ ▲1,569 1,130 ] 38,053円 ( +139 円)
第4週 ▲206 ▲211 272 [ ▲1,200 1,473 ] 37,913円 ( -1067 円)
第3週 ▲579 ▲84 841 [ ▲973 1,814 ] 38,981円 ( -624 円)
第2週 2,473 ▲490 ▲1,737 [ ▲2,365 628 ] 39,605円 ( +970 円)
第1週 3,955 2,090 1,777 [ ▲767 2,544 ] 38,635円 ( -1193 円)
9月 ―――
第4週 ▲567 1,332 ▲5,869 [ ▲3,818 ▲2,051 ] 39,829円 ( +2105 円)
第3週 ▲5,122 ▲2,963 ▲3,567 [ ▲2,628 ▲939 ] 37,723円 ( +1142 円)
第2週 ▲15,425 ▲559 2,193 [ 1,340 853 ] 36,581円 ( +190 円)
第1週 ▲8,235 1,500 4,672 [ 1,973 2,698 ] 36,391円 ( -2256 円)
8月 ―――
第4週 ▲2,451 2,074 ▲1,106 [ ▲1,839 732 ] 38,647円 ( +283 円)
第3週 ▲3,988 1,347 ▲366 [ ▲1,855 1,488 ] 38,364円 ( +301 円)
第2週 1,872 291 ▲4,041 [ ▲3,112 ▲928 ] 38,062円 ( +3037 円)
第1週 4,953 2,171 ▲553 [ 3,027 ▲3,581 ] 35,025円 ( -884 円)
7月 ―――
第5週 ▲5,524 239 4,817 [ 3,143 1,673 ] 35,909円 ( -1757 円)
第4週 ▲5,659 256 5,050 [ 2,753 2,297 ] 37,667円 ( -2396 円)
第3週 ▲2,459 ▲257 2,512 [ ▲6 2,518 ] 40,063円 ( -1126 円)
第2週 1,288 ▲733 ▲773 [ ▲2,763 1,989 ] 41,190円 ( +278 円)
第1週 1,836 518 ▲4,966 [ ▲5,110 143 ] 40,912円 ( +1329 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース(minkabu PRESS)
株探ニュース
関連ニュース
- NY株式:NYダウは123ドル安、雇用統計で追加利下げ期待高まる(訂正) (12/07)
- 【植木靖男の相場展望】 ─当面は餅代稼ぎ相場へ (12/07)
- 来週の株式相場に向けて=円高懸念残るなか「外食・小売り」の上昇は続くか (12/06)
- 今週の【早わかり株式市況】4週ぶり反発、米株高に追随し3万9000円台回復 (12/07)
- 【今週読まれた記事】難局を吹き抜けるインバウンド旋風! 投資テーマに注目集中 (12/07)
最終更新:12/7(土) 8:17