話題株ピックアップ【昼刊】:Vコマース、カーブスHD、GAテクノ

3/12 11:38 配信

株探ニュース

■バリューコマース <2491>  1,130円  +76 円 (+7.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 バリューコマース<2491>が6日ぶり反発。11日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。自社株TOBによって親会社のLINEヤフー<4689>から1068万9990株(発行済み株数の33.06%)を取得するとしており、これが好感されている。TOB価格は1029円。ラインヤフーは事業ポートフォリオの選択と集中、Vコマースはラインヤフーへの事業集中リスクを低減して事業領域の拡大を図る狙いがそれぞれある。TOB実施後、Vコマースはラインヤフーの子会社から外れ、持ち分法適用関連会社となる。

■カーブスHD <7085>  780円  +48 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 11日に業績修正を発表。「上期経常を34%上方修正、通期も増額」が好感された。
 カーブスホールディングス <7085> [東証P] が3月11日大引け後(16:00)に業績修正を発表。24年8月期第2四半期累計(23年9月-24年2月)の連結経常利益を従来予想の20.5億円→27.5億円(前年同期は19.1億円)に33.8%上方修正し、増益率が7.4%増→43.7%増に拡大する見通しとなった。

■若築建設 <1888>  3,440円  +190 円 (+5.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 若築建設<1888>が急動意、地合い悪に抗してカイ気配スタートで切り返し、5日移動平均線をマドを開けて跳び越える強い足をみせている。北九州を地盤に港湾や空港施設など海洋土木を展開する建設会社で、足もとの業績は完成工事の増加に伴い会社側の従来計画を上回る好調な推移をみせている。11日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の53億円から64億円(前期比2.6%増)に大幅増額した。従来の2ケタ減益予想から一転して増益見通しに変わり、22年3月期の過去最高利益に次ぐ水準が見込まれることで、これを材料視する形で投資資金が流入した。なお、今期年間配当は従来計画の100円に20円上乗せし120円(前期実績100円)とすることも併せて発表した。時価予想配当利回りは前日終値換算で3.7%と高く、買い人気を助長している。

■TSIホールディングス <3608>  693円  +34 円 (+5.2%)  11:30現在
 TSIホールディングス<3608>が3日続伸している。11日の取引終了後に発表された2月度の月次売上情報で、既存店(国内直営店及びオンラインショップ)売上高が前年同月比7.1%増となり、14カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。小売店が同12.1%増となったことが牽引した。なお、全店売上高は同2.8%増だった。

■フィックスターズ <3687>  2,308円  +100 円 (+4.5%)  11:30現在
 フィックスターズ<3687>が全体地合い悪に逆行し、一時110円高の2318円に買われるなど強さを際立たせている。テクニカル的にも5日移動平均線を絡めた下値切り上げ波動を構築している。企業のソフトウェアを高速化させる技術で優位性を持ち、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進で需要を開拓している。量子コンピューター分野でも先駆的存在であり、大手IT企業との連携で商用化にむけて開発を進捗させている。メディカル分野ではAIを活用した超音波画像診断支援や大規模言語モデル(LLM)開発で実力を発揮、エッジAI分野などでも実績を有する。業績も好調で、24年9月期営業利益は前期比10%増の23億円予想と2ケタ伸長でピーク利益更新が続く見込み。

■GAテクノ <3491>  1,565円  +65 円 (+4.3%)  11:30現在
 GA technologies<3491>が大幅高で3日続伸している。11日の取引終了後に発表した第1四半期(23年11月~24年1月)連結決算が、売上高343億3900万円(前年同期比42.6%増)、最終利益8400万円(前年同期5億600万円の赤字)となり、最終損益が黒字転換したことが好感されている。RENOSYマーケットプレイス事業で、不動産流通プラットフォーム「RENOSY」の会員が40万人の大台に乗せたことに加えて、23年12月にCore Asset ManagementをM&Aしたことでサブスク契約件数も大きく伸びたことが寄与した。また、ITANDI事業でバーティカルSaaSのネットワーク効果や24年1月のHousmartのM&A効果も貢献した。なお、24年10月期通期業績予想は、売上高1763億円(前期比20.2%増)、最終利益16億9000万円(同67.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■トリケミカル研究所 <4369>  4,670円  +145 円 (+3.2%)  11:30現在
 トリケミカル研究所<4369>が頑強な値動き。プライム市場に上場する同社だが、前日からの波乱相場で底堅さを発揮しており、きょうは朝安後にプラス圏に浮上し連続陽線で切り返しに転じている。先端半導体の製造に必要な高純度化学薬品を手掛け、継続的な実需買いが観測される。生成AI市場の高成長を背景にAIサーバー増設の動きが加速、これがAI用半導体の需要を強く喚起している。そのなか、同社はHBM(広帯域メモリー)向けなどで引き合い旺盛な「High―K」を製造し商機を捉える可能性が高い。同商品はシリコン酸化物よりも高い誘電率を有し、半導体の性能向上に向け大きな役割を担う。24年1月期は営業大幅減益見込みながら一時的で、25年1月期以降は再び高成長路線に復帰する公算が大きいとみられている。

■日本セラミック <6929>  2,645円  +27 円 (+1.0%)  11:30現在
 日本セラミック<6929>がしっかり。11日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視されている。上限を40万株(発行済み株数の1.70%)、または10億円としており、取得期間は3月12日から6月28日まで。ROEなどの資本効率の向上や経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行、並びに株主への利益還元の充実を目的としている。

■GENDA <9166>  3,360円  -320 円 (-8.7%)  11:30現在
 GENDA<9166>は売りに押される展開。同社はアミューズメント事業を国内外で展開しM&A戦略も駆使して業容拡大路線を走っている。「GiGO」は2020年にセガから取得したアミューズメント施設(取得後に名称変更)で、店舗数拡大によって業績押し上げに貢献している。同社が11日取引終了後に発表した24年1月期決算は営業利益が前の期比27%増の53億7000万円と急拡大を果たした。GiGOが都心を中心に既存店売り上げを伸ばし、新規出店効果も反映された。また、25年1月期は売上高が前期比8割増と急増が見込まれるなか、営業利益は同30%増の70億円見通しと利益成長も加速する見通し。しかし、全体地合い悪のなか足もとで利益確定売りに押される展開となっている。

■アオイ電子 <6832>  2,726円  -244 円 (-8.2%)  11:30現在
 アオイ電子<6832>が急落。11日の取引終了後、24年3月期連結業績予想の修正を発表した。今期の最終損益の赤字幅は、これまで予想の9億3000万円から50億円(前期は1400万円の黒字)に拡大する見通しを示しており、嫌気されたようだ。今期の売上高予想は353億円から333億円(前期比10.6%減)に引き下げた。民生機器向け部品について在庫調整局面が長期化した。更に、保有する固定資産の一部について30億円の減損損失を計上。繰延税金資産も5億円取り崩す。

■ルネサス <6723>  2,438円  -92 円 (-3.6%)  11:30現在
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が大幅続落している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「定期昇給を半年延期し10月にすることが11日、分かった」と報じられており、これが売り材料視されている。記事によると、全社的に実施時期を延期し、浮いた費用を将来の投資などに回すという。また、前日のSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が1.36%の下落となったことも嫌気されているようだ。

■勤次郎 <4013>  912円  +150 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 勤次郎<4013>が急反発しストップ高の912円に買われている。11日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は7月1日。同時に、26年12月期に売上高57億円(23年12月期39億2300万円)、営業利益12億1500万円(同5億7200万円)を目指す中期経営計画を発表しており、これも好材料視されているようだ。健康管理ソリューション「Universal 勤次郎〈健康経営〉」の機能強化に加え、「人事」「給与」のデータを統合的に活用できるシステムとして、「Universal 勤次郎」を進化させるとしている。

■FFJ <7092>  1,049円  +150 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 Fast Fitness Japan<7092>はカイ気配。11日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について売上高を154億円から157億円(前期比6.2%増)へ、営業利益を31億円から33億円(同1.9%減)へ上方修正すると発表。期末配当予想も15円から30円に大幅増額しており、これを好感した買いが膨らんでいる。全国規模のプロモーション活動が奏功し、会員数が増加したことが業績を押し上げる。店舗運営の効率化に伴う売上原価の改善や全社的なコストコントロールの推進も寄与する見込み。あわせて配当方針の変更を明らかにした。中期経営計画(24年3月期~26年3月期)期間に連結配当性向40%を目安とし、DOE(株主資本配当率)4.5%を下限とする新たな方針を掲げた。業績修正と配当方針の変更に伴い、期末配当予想を増額した。年間配当額は40円(前期25円)となる見通しだ。

●ストップ高銘柄
 Kudan <4425>  2,903円  +500 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 マツモト <7901>  2,326円  +400 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 美濃窯業 <5356>  789円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 住石ホールディングス <1514>  2,770円  -700 円 (-20.2%) ストップ安売り気配   11:30現在
 さくらインターネット <3778>  5,620円  -1,000 円 (-15.1%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:3/12(火) 12:25

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