• トップ
  • ニュース
  • 雑誌・コラム
  • キーズカフェ「550円朝食」がコスパ良好で唸ったあのキーコーヒーが手掛けるカフェ、450円~550円とコスパも良好!「氷温熟成」のコーヒーも!

キーズカフェ「550円朝食」がコスパ良好で唸ったあのキーコーヒーが手掛けるカフェ、450円~550円とコスパも良好!「氷温熟成」のコーヒーも!

5/25 5:02 配信

東洋経済オンライン

喫茶店やレストランが、朝の時間帯にドリンクやトーストなどのメニューを割安価格で提供するモーニングサービス。名古屋の喫茶店が始めた文化とされていますが、最近では大手外食チェーンも数多く提供しています。
そんなチェーン店の外食モーニングをこよなく愛するライター・ブロガー、大木奈ハル子さんがお届けする本連載。第78回となる今回、訪れたのは「キーズカフェ」です。
 喫茶店を筆頭に、ファストフードやファミリーレストランなどの飲食チェーンがひそかにしのぎを削っているのがモーニングメニューです。

 集客の弱い時間帯である午前中の売り上げを強化すべく、朝の数時間だけ提供される限定メニューの数々は、コスパ抜群かつ店の特色が強く表れ、どれも魅力にあふれています。

今回は「KEY’S CAFÉ(キーズカフェ)」のモーニングをご紹介します。コーヒー豆の製造卸の老舗キーコーヒー株式会社が手掛けるカフェで、北海道から沖縄まで全国に約70店舗を展開しています。

 【2024年5月27日10時55分追記】初出時、運営形態に関して不正確な記載があっため、修正しました。

■キーズカフェは、キーコーヒーのパッケージカフェ

 私にとっての喫茶店の原風景には、喫茶店の店頭看板にキーコーヒーのロゴマークがプリントされています。地元京都の喫茶店の看板のほとんどに、キーコーヒーもしくは小川珈琲のロゴマークのどちらかがプリントされていました。

【画像】450円から550円とコスパ良好な、キーズカフェの「モーニング」の様子を見る(14枚)

 当時キーコーヒーは巨大カフェチェーンだったという訳ではなく、個人経営の喫茶店にコーヒー豆や喫茶関連商品を卸しており、取り扱い商品のなかに看板が含まれていただけで、キーコーヒーが自社で喫茶事業を始めたのは2010年でした。

 コーヒー商として創業した1920年から90年、満を持してのスタートです。

■モーニングメニューは500円前後とお手頃

 「キーズカフェ」のモーニングメニューは5種類です。

・ベイクドサンドソーセージ 税込450円
・ベイクドサンドソーセージ&チーズ 税込480円
・フレンチトースト 税込550円
・ベイクドサンドベーコン&チーズ 税込500円
・ベイクドサンドベーコン&ポテトサラダ 税込500円
 提供時間はオープンの朝8時から11時までで、いずれもレギュラーサイズのセットドリンクがつきます。

・氷温熟成珈琲(ホットorアイス)
・紅茶(ホットorアイス)
・ジュース各種
 単品で購入した場合、ベイクドサンドは税込350円から400円、フレンチトーストは450円なので、プラス100円でドリンクが付いてくることになります。

 セットドリンクの単品価格は全て税込330円なので、「ベイクドサンドソーセージ」のモーニングを頼んだ場合は、33%割引の230円値引き。これはなかなかお得な価格設定ではないでしょうか。

 ほかにも、開店から9時30分までは、コーヒーを定価の180円値引きで販売したり、限定でLLサイズを販売するなど、朝だけのお得な施策を実施していました。

 ※今回、筆者はキーコーヒー本社ビルの1階にある店舗を利用しています。店舗によりメニュー内容や価格設定に相違がある場合があります。

■見た目もかわいく味も文句なしのフレンチトースト

 一番写真映えするメニューをと、フレンチトーストをオーダーしました。

 カフェチェーンなどで見かけることが増えたミニサイズ食パン(エクセルシオールカフェや、上島珈琲店などのモーニングでも登場します)を、極厚でカット。

 真ん中まで卵液しみしみの贅沢なフレンチトーストに粉糖で白くお化粧をほどこし、生クリームとフルーツが添えられた、目で見てかわいい、食べておいしい朝ごはんです。

 卵液は甘さ控えめ。ホイップも無糖で、スタバで出てくるようなきめ細やで軽い食感です。

 フルーツは冷凍いちごとブルーベリーでシャリシャリとした食感と甘酸っぱさが味のコントラストになります。ここに別添えのメープル入りシロップで甘さを自分好みに調節してパクリ。

 フレンチトーストはたっぷり卵液を染み込ませてあるのに、パン生地はふやけず、耳の部分もサックリしていて、フォークで刺してもへたれず食べやすい。柔らかいけど柔らかすぎない、おいしさを噛み締められる食感でした。

■ベイクドサンドはシャウエッセン使用のシンプルホットドッグ

 ベイクドサンドは4種類ありますが、ベイクドサンドソーセージ&チーズを選びました。手が汚れないようにワックスペーパーに入った状態でお皿に乗せられていました。

 白いホットドッグロールは、パニーニのような表面はサクッ、中は生地の水分量が多めでもっちりしています。全体を軽くベイクした状態で提供され、底面には焼き目がついています。ここが香ばしくておいしいんですよね。

 ソーセージはシャウエッセンを使用。おなじみの香ばしいスモークの香りと、噛むと口の中ではじける肉汁のジュース、粗挽きの歯ごたえなど、「これこれ!」というお馴染みの間違いないおいしさです。ケチャップなどの調味料はなし。パンとソーセージとチーズの素材の味を楽しみながら食べました。

 キーコーヒーは、創業100年のコーヒー豆問屋ということで、コーヒーを楽しみにしていたのですが、飲んでびっくり。ホットコーヒー、アイスコーヒー共に期待以上のおいしさでした。

■100年以上コーヒー豆を焙煎してきた会社の味! 

 凍る直前の温度帯で熟成させたコーヒー生豆を使用した氷温熟成珈琲を、ネルドリップで抽出するなど、こだわりがつまった1杯らしいのですが、「氷温熟成してます」って言われても全然ピンときません。

 氷温熟成することで豆の細胞が均質化され、高度な焙煎を駆使することにより、まろやかな味わいを実現しているとのことですが「豆の細胞が均質化されたらどうなるの?」ってハナシですよ。

 「とりあえず、なんかこだわってるんだな」ぐらいの理解で一口飲むと、口の中にコーヒー豆が飛び込んできたような華やかな香りが広がります。ブラックで飲んでもおいしい。砂糖とコーヒーフレッシュを入れてもおいしい。

 まろやかさのなかに、コーヒー豆の甘みとか旨みも感じられて、苦味も酸味もあるけど、フレッシュで棘はない。コーヒーのおいしい要素を計算しつくした、解像度の高い味でした。これが100年以上コーヒー豆を焙煎してきた会社の味かと思うと、説得力がすごかったです。

 筆者が訪れた店舗は虎ノ門ヒルズのすぐそば、国家戦略特区の新虎通りにあります。「歩行者利便増進道路(ほこみち)」として、大きくとった歩道の道沿いにはきちんと手入れされた植栽とオープンカフェが並びます。

 そのうちのひとつが「キーズカフェ」です(ちなみに向かいには以前紹介した「グッドモーニングカフェ」があります)。

■虎ノ門ならではの客層を興味深く感じた朝

 路面に面したオープンカフェスタイルで、テーブルは店内1つ、店外に3つだけの小さなお店ですが、お店のそばの歩道には、誰でも休憩できるようパラソルがついたテーブルと椅子がいくつか設置されています。

 手入れが行き届いた人工的かつインスタ映えする光景は、隣接する新橋駅周辺の雑多なムードとは対照的です。

 こういうおしゃれカフェは、女子が集うと相場が決まっているのですが、平日朝10時に「キーズカフェ」を利用していたのはワイシャツ姿のサラリーマンばかりでした。

 「営業さんが商談に向かう前の小休止なのかな?」などと想像を膨らましつつ、虎ノ門ならではの客層を興味深く感じた朝でした。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。

東洋経済オンライン

関連ニュース

最終更新:5/27(月) 13:44

東洋経済オンライン

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング