〔東京外為〕ドル、155円台後半=米金利高止まりで上昇(13日午後5時)

5/13 17:06 配信

時事通信

 13日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、時間外取引で米長期金利が高止まりしたことに支援され、1ドル=155円台後半で上昇している。午前中は、日銀が国債買い入れを減額したことで一時売られたが、その後は戻り歩調となった。午後5時現在、155円88~88銭と前週末(午後5時、155円68~70銭)比20銭のドル高・円安。
 ドル円は早朝、前週末の海外市場で方向感を欠いた流れから155円70銭台で取引された。午前9時以降、実需筋の買いが優勢となり、仲値にかけては155円90銭台に上昇。その後、日銀の国債買い入れで5~10年ゾーンが減額となり、一時155円50銭台に下落。すぐに買いが入り、正午前後は155円70銭台に持ち直した。午後は同水準を軸にもみ合あった後、終盤は米金利の高止まりを背景にやや買いが強まった。
 前週末の海外市場では、おおむね上にいってこいだった。欧州時間は155円60~70銭台で小動きだったが、米国時間は米長期金利の上昇で155円90銭付近に上昇。終盤は金利上昇の一服で、155円70銭台に緩んだ。
 東京時間は、朝方は実需筋の買いが先行した。その後、日銀が国債買い入れで5~10年ゾーンを減額。「日本の長期金利が上がったことがドル円を一時圧迫した」(運用会社アナリスト)とみられている。ただ、「日米金利差はなお大きく開いているため、ドル円は買い直された」(為替ブローカー)という。目先の焦点は、15日の4月の米消費者物価指数(CPI)で、「結果が強いと上値を追いやすい」(大手邦銀)と指摘される。
 ユーロは終盤、対円では小高く、対ドルは小動き。午後5時現在は、1ユーロ=167円97~97銭(前週末午後5時、167円84~86銭)、対ドルでは1.0774~0774ドル(同1.0780~0780ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/13(月) 17:35

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