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東レ | 714.6 | -5.60 |
東レ <3402> は8日、東京慈恵会医科大学 疼痛(とうつう)制御研究講座(慈恵医大)、および帝京大学、それぞれと共同で行った非臨床研究において、ポリマー結合型抗がん剤「TXB-001」(コード名)が、複数の固形がん種に対して強い抗がん作用を示すこと、さらに、既存のアンスラサイクリン系抗がん剤に認められる心毒性をはじめとした複数の毒性が顕著に低減することを確認したと発表した。
同社が研究開発を進める「TXB-001」は、活性本体であるアンスラサイクリン系抗がん剤に、機能リンカーを介してポリマーを結合させた新規抗がん剤。シンプルな構造でありながら、ドラッグデリバリーシステムとして薬物をがん組織へ選択的に集積させ、作用させる仕組みが付与されているという。今回の、同社とそれぞれの大学との共同研究では、帝京大学を中心に、トリプルネガティブ乳がんや膵(すい)がんといった、分子標的薬が効きにくく悪性度の高いがん種の動物モデルにおいて、「TXB-001」の強い抗がん効果を確認したという。さらに、慈恵医大を中心に、心毒性について心エコー検査や血液検査などを行い精査した結果、「TXB-001」は既存のアンスラサイクリン系抗がん剤とは異なり、有効用量を投与しても心臓へ悪影響を及ぼさないことを実験動物において実証したとしている。
8日の終値は、前週末比4.4円高の737.1円。
提供:ウエルスアドバイザー社
ウエルスアドバイザー
最終更新:4/9(火) 7:31
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