29日の日経平均は大幅反発。終値は1088円高の51307円。米国株高を受けて200円超上昇して始まり、場中は上げ幅を広げ続けた。プライムでは値下がり銘柄がかなり多かったが、上方修正など好材料を多く発表したアドバンテスト<6857>が派手な上昇となり、AI関連を中心に大型グロース株には資金が向かった。
前場のうちに51000円の節目を上回って上げ幅を4桁に拡大。後場は上昇ペースは鈍ったが、アドバンテストがストップ高まで買われたことから、強い基調は崩れなかった。14時台に入り、1200円近く上昇して51400円台に乗せたところで買いが一巡したものの、4桁の上昇で取引を終了。アドバンテストはストップ高で終えており、1銘柄で日経平均を約1077円押し上げた。TOPIXは前日終値近辺でのもみ合いが続いて小幅な下落。新興グロースは嫌われており、グロース250指数は2%を超える下落となった。
東証プライムの売買代金は概算で7兆0900億円。業種別では非鉄金属、電気機器、建設などが上昇した一方、パルプ・紙、不動産、空運などが下落した。上方修正を発表した日本車両製造<7102>が急騰。半面、下方修正を発表したアイネス<9742>が急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり200/値下がり1394。アドバンテストの急騰に刺激され、ディスコ、レーザーテック、東京エレクトロンなど近々で決算発表を予定している半導体株が大幅高。日経平均の補充採用が決まったイビデンが連日で買いを集めた。決算を材料に電気設備工事を手がけるきんでんやトーエネックがストップ高。同業の関電工、中電工、クラフティア(10月に九電工から社名変更)などにも期待買いが入った。
一方、東証から特別注意銘柄に指定されたニデックが連日の大幅安。コマツは上方修正が好感されず、後場に入って下げ幅を広げた。下方修正を発表した北越コーポレーションが急落し、日本製紙や大王製紙など同業が軒並み安。三井不動産、住友不動産、住友林業など、不動産・住宅関連の弱さが目立った。
日経平均は4桁の上昇。アドバンテストさまさまではあるが、これがなければプライムの値下がり銘柄が連日で1000を超えているだけに、5万円を割り込む可能性もあった。5万円割れと51000円を上回るのとでは、印象が大きく異なる。反動には注意を払う必要があるが、5万円が到達点でなく通過点となりそうな中、押し目を待っている投資家は多いと推測される。
あすは序盤にFOMCの結果を消化し、昼に日銀金融政策決定会合の結果を消化する。米中首脳会談も開催予定だけに、様々なニュースに振り回されて慌ただしい1日となるかもしれない。FOMCでは0.25%の利下げ、日銀は据え置きが濃厚とみられている。大局としては、FOMCを受けた本日の米国株の反応が良ければ、足元の上昇基調に大きな変化はないとの見方が強まるだろう。ただし、米長期金利が急低下する、早期の日銀の利上げが意識されるなどの理由でドル円が大きく円高(ドル安)に振れた場合には日本株が手がけづらくなる点には留意したい。
小松
最終更新:10/29(水) 16:17