株式明日の戦略-大幅高で下振れ懸念が後退、この先は政策期待が高まるか
10月に入り1日の日経平均は大幅反発。終値は732円高の38651円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1272/値下がり1331。三菱重工、川崎重工、IHIの防衛大手3社がそろって急伸。三菱重工は全市場の売買代金トップとなった。米国でアップルが強く買われたことを材料に、TDKや村田製作所など電子部品株に資金が向かった。デンソーと戦略的パートナーシップの検討を開始すると発表したロームが7%近い上昇。決算が好感されたアダストリアやシマムラが買いを集めた。
一方、楽天G、メルカリ、ダイキン、ニデックなどが軟調。運輸系が弱く、空運大手のJAL、ANAや、西武HD、富士急行、東急など鉄道株が下落した。下方修正を発表したKOAが大幅安。ワークマン、神戸物産、アインHDなど小売株の一角がさえなかった。
本日、スタンダード市場に新規上場したシマダヤは公開価格を下回る初値をつけ、終値は初値を下回った。
日経平均は大幅高。自民党総裁選前に楽観に傾いた分はきのうの急落で帳消しになっており、きょうどう動くかが日本株の短期の方向性を見定める点では重要であった。大きく上昇し、円高にもブレーキがかかったことで、目先は下振れに対する警戒が後退すると思われる。石破氏は当面、金融所得課税の強化などマーケットにネガティブな施策には慎重なスタンスを採るだろう。一方で、経済対策などリップサービスに対する期待は高まる。きょうは防衛関連が政策期待から人気化したが、選挙モードに突入すれば多方面でテーマ株が賑わう展開も想定される。大型株が上昇を先導してはいるが、騰落率では日経平均(+1.9%)とグロース250指数(+2.0%)が同程度。テーマ物色が盛り上がる局面では中小型株は値幅が出やすくなるだけに、大型株と中小型株が足並みをそろえて水準を切り上げる動きが見られるかに注目したい。
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最終更新:10/2(水) 3:35