今日の為替市場ポイント:米インフレの高止まりを警戒して、ドルは下げ渋る可能性

5/15 8:22 配信

フィスコ

14日のドル・円は、東京市場では156円14銭まで下げた後、156円54銭まで反発。欧米市場では156円74銭まで買われた後、一時156円23銭まで反落し、156円45銭で取引終了。本日15日のドル・円は主に156円台で推移か。米インフレ指標の発表前でドルは下げ渋る可能性がある。

報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は5月14日に行われた銀行関連のイベントに参加し、「インフレ率は月次ベースで、昨年の低水準に近い水準まで低下すると予想している」との見方を伝えたが、「こうした見通しに対する自分自身の確信は以前ほど強くないと言える」と述べた。ただ、パウエルFRB議長は「次の動きが利上げになる可能性は低い」との見方も伝えている。市場参加者の間からは「政策金利を一定期間据え置くことがFRBのコンセンサスであることは変わっていない」との声が聞かれている。一方、一部の市場参加者は「連邦公開市場委員会(FOMC)が6月に公表する金融・経済の予測で2024年末と2025年末のインフレ見通しが上方改定される可能性はある」と予想している。この場合、日本や欧州と米国との金利差を意識してドルは下げづらい状態がしばらく続くとみられる。

《CS》

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最終更新:5/15(水) 8:22

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