(ブルームバーグ): シティグループのストラテジストらは、米国株の上昇がテクノロジーセクター以外へと広がると予想する一方で、米ハイテク株については慎重姿勢を強めた。
スコット・クロナート氏率いるチームは、ハイテクセクターの投資判断を「マーケットウエート」と、「オーバーウエート」から引き下げた。ハードウエアメーカーについては「アンダーウエート」とし、消費者裁量銘柄は「オーバーウエート」に引き上げた。
ストラテジストらは「ここ数カ月、われわれが提唱してきた成長株とシクリカル銘柄を組み合わせる戦略を、市場のディフェンシブな部分、特に金利感応度の高い部分に拡大させることが可能だ」と分析した。
ハイテクセクターでは、ソフトウエアの「オーバーウエート」を維持し、半導体は「マーケットウエート」とした。他のセクターでは、金融を「マーケットウエート」に引き下げた。
S&P500種株価指数は「ソフトランディングと人工知能(AI)への期待を反映」して、シティの年末目標である5100を既に3%上回っているとしている。
クロナート氏は別のリポートで、投資家心理を測るシティの指標が、向こう1年のプラスリターンの可能性低下を示す「ユーフォリア(根拠のない強い高揚感)」のレベルに達していると指摘した。
原題:Citi Strategists Downgrade US Tech Stocks as Rally to Broaden(抜粋)
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最終更新:3/29(金) 19:53
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