〔欧州株式〕軒並み下落＝英0．55％安、独0．25％安（22日）

　【ロンドン時事】22日の欧州株式市場は軒並み下落した。英FT100種平均株価指数（FTSE100）は前日終値比46．12ポイント（0．55％）安の8370．33で引けた。
　ドイツ株式主要40銘柄指数（DAX）は0．25％安、フランスCAC40種指数は0．61％安、ストックス欧州600種指数は0．34％安だった。
　この日発表された4月の英消費者物価指数（CPI）は前年同月比で伸びが鈍化したものの、サービス価格の伸び率は引き続き高水準だった。市場では英早期利下げ観測が後退し、英国株の重しとなった。また、中国が輸入車に関税を課す可能性があるとの報を受け、自動車株を中心に売りが出た。
　FTSEの構成銘柄では、産銅大手アントファガスタが6．39％安と急落したほか、資源大手グレンコアが3．38％安、オンライン食品販売大手オカド・グループも3．24％安となった。一方、流通大手マークス＆スペンサーは5．19％高、包装資材大手DSスミスは2．61％高、小売り大手B＆Mヨーロピアン・バリュー・リテールは2．51％高と買われた。
　DAXでは、素材化学大手コベストロが4．07％安、高級車メーカーのポルシェが3．87％安、医療機器のザルトリウスが2．33％安と下げを主導。半面、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズは3．74％高、香料大手シムライズは1．93％高、医薬大手メルクは1．69％高だった。（了）