新興市場展望:スピード調整経て再上昇へ
グロース市場は再上昇の動きに進みそうだ。相場環境が落ち着きつつあり、スピード調整を経た新興市場に再度、アクティブな資金の関心が向いていきそうだ。
前週末までにトランプ関税ショック前水準まで戻った東証グロース市場250指数は今週、もみ合い商状となったが、週末に力強い値動きを見せた。急速な戻りの中で日経平均株価などと比較した短期的な過熱感が台頭したが、それも一巡しつつある。
<グロース優位、Synsなどマーク>
米国金利の動向や外部環境への不透明感から、グロース優位の相場展開が続きそうだ。決算発表シーズンに入り、またゴールデンウイークを前に投資家がポジションを軽くしている中で、アクティブな資金は入りやすくなっている。宇宙ベンチャーのSynspective <290A> 、好決算のABEJA <5574> あたりは騰勢一服で短期的な過熱感を解消しており、再上昇のタイミングとなる。政策に乗るHeartseed(ハートシード) <219A> あたりもマークしておきたい。
IPO(新規上場)は今週ですべてのスケジュールを消化。直近上場銘柄も短期資金の標的となりそうだ。22日に上場したデジタルグリッド <350A> (グロース)(電力ガス)は電力取引プラットフォームを手掛ける企業で、成長性への評価が高い。株価は初値近辺で推移している。(小泉健太)
提供:ウエルスアドバイザー社
ウエルスアドバイザー
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最終更新:4/25(金) 17:41