〔東京外為〕ドル、156円台前半=米期待インフレ上昇で上伸(14日午前9時)

5/14 9:02 配信

時事通信

 14日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、ニューヨーク連銀の期待インフレ率上昇を受けて、1ドル=156円台前半に上伸した。午前9時現在は、156円22~25銭と前日(午後5時、155円88~88銭)比34銭のドル高・円安。
 前日の米国時間の序盤は、長期金利の低下を眺めて売りが先行し、155円60銭台に下落した。その後は、ジェファーソンFRB副議長の「インフレ鈍化を確認するまで、政策を景気抑制的に保つことが重要」などの発言で、155円90銭台に上昇した。中盤は、ニューヨーク連銀の1年先の期待インフレ率の上昇を受けて買いが強まり、156円20銭台へ一段高となった。終盤にかけては買いが一服し、156円10~20銭台で一進一退。14日の東京早朝も同レベルで小動き。
 ドル円は、FRB副議長発言を受けた早期利下げ観測後退で、強地合いを維持すると見込まれる。また、イエレン財務長官が「政策の根本的な変化がなければ、為替介入は必ずしも機能しない」などと、日本政府・日銀による介入とみられる動きにくぎを刺したことも、支援材料になる。
 米国時間に4月のPPIやパウエル議長らFRB高官の発言機会が予定される。市場ではこれらの材料を見極めたい向きが多いため、ドル円はしっかりながら一段の買いは手控えられる見込み。
 ユーロは対円、対ドルで上昇。午前9時現在は、1ユーロ=168円60~60銭(前日午後5時、167円97~97銭)、対ドルでは1.0792~0792ドル(同1.0774~0774ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/14(火) 9:35

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