〔米株式〕NYダウ大幅続伸、713ドル高=ナスダックも高い(15日午前)
【ニューヨーク時事】15日午前のニューヨーク株式相場は大幅続伸、優良株で構成するダウ工業株30種平均の上げ幅は一時、前日終値比で700ドルを超えた。米消費者物価指数(CPI)がおおむね市場予想通りとなり、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げ期待が維持された。ダウは午前10時現在、前日終値比713.70ドル高の4万3231.98ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は385.93ポイント高の1万9430.32。
米労働省が朝方発表した2024年12月のCPIは前年同月比2.9%上昇し、伸びは前月(2.7%上昇)から加速、市場予想(ロイター通信調べ)と一致した。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比3.2%上昇と、伸びは前月から小幅縮小。市場予想(3.3%上昇)を下回った。インフレの根強さが示唆されたものの、市場が警戒したほど悪化していないとの受け止め方もあり、米利下げ観測が維持。指標発表後に米長期金利が急低下し、ダウは寄り付きから一気に買いが集まった。
米金融大手各社が朝方発表した24年10~12月期決算の内容がおおむね堅調だったことも相場の支援要因。ゴールドマン・サックスは投資銀行業務や株式関連業務が堅調だったことが収益力を大きく押し上げ、5%超高とダウの上げをけん引している。純損益が黒字に転換したシティグループ、調整後1株当たり利益(EPS)が市場予想を上回ったウェルズ・ファーゴもそれぞれ5%超高。一方、JPモルガン・チェースは投資銀行業務の好調さが寄与し、増収増益を計上。同社株は堅調に推移している。
このほかダウ構成銘柄では、ホーム・デポやシャーウィン・ウィリアムズ、アメリカン・エキスプレスなども上昇している。一方、ユナイテッドヘルス・グループは売りが優勢となっている。(了)
時事通信
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最終更新:1/16(木) 0:35