ゴールドマン、S&P500種は6000にも-大型ハイテク株の上昇続けば

3/24 10:53 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストは、年末のS&P500種株価指数の予想5200を維持しつつ、大型ハイテク株がけん引し、同指数がさらに15%高くなるシナリオを想定した。

デービッド・コスティン氏率いるストラテジストはリポートで、フェデラルファンド(FF)金利の動向と経済成長の軌道は市場に十分に織り込まれているため、現在の予測は変更しないと説明。同時に、バリュエーションの先行きが不透明なため、基本シナリオ以外の潜在的シナリオを探った。

その一つは、メガキャップのハイテク企業のバリュエーションが拡大し続けた場合、年末までにS&P500種株価指数が6000に達し、予想株価収益率が23倍に達するというものだ。

「人工知能(AI)を巡る楽観は高いように見えるが、長期的な成長期待と最大手のハイテク、メディア、通信(TMT)銘柄のバリュエーションは、まだ『バブル』の領域には程遠い」とストラテジストは分析した。

S&P500種は今年10%近く上昇し、22日は5234.18で終了した。これは既に、多くのストラテジストの年末予想を上回っている。堅調な米経済データ、米連邦準備制度の利下げへの期待、AI関連銘柄への楽観的な見方などが相まって、S&P500種は上昇している。

ゴールドマンは、投資家が優良銘柄を求める中、市場の大部分では依然として「長期金利高」と高い資本コストに対する懸念が重しになっていると指摘した。金利見通しが変われば、株価は上昇する可能性がある。

「相場上昇が幅広い分野に及ぶためには経済の悪化を伴わない金利見通しの変化が必要だ」とストラテジストは指摘した。

ゴールドマンは、他の幾つかのシナリオでS&P500種がどこに向かうかを予想した。一つは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の2018年のバリュエーションへの「キャッチアップ」で、その場合5800で今年を終える可能性があるという。

他の二つははるかに弱気なシナリオで、売上高の伸び予想が楽観的過ぎることが判明する「キャッチダウン」の状況、あるいは投資家が景気後退のリスクを織り込み始める状況。いずれでも、S&P500種は4500で今年を終える可能性があるとストラテジストらは予想した。

原題:Goldman Says Megacap Bull Case Might Take S&P 500 to 6,000(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:3/24(日) 10:53

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