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ブラックロック、グレイスケール、ビットワイズもステーキングを削除──イーサリアムETF申請書類を修正

5/23 19:40 配信

CoinDesk Japan

ブラックロック(BlackRock)、グレイスケール(Grayscale)、ビットワイズ(Bitwise)の3社は5月22日、アメリカ証券取引委員会(SEC)に対し、提案中のイーサリアム(ETH)スポット上場投資信託(ETF)に関する9b-4フォームを修正して提出した。


更新されたフォームはすべて、規制上の障害となっていたと一部で言われている、イーサリアムのステーキングに関する規定を削除している。


ブラックロックは修正後の文書で「この信託、出資者、イーサリアムカストディアン […]、その他この信託に関連する者は、信託のイーサリアムの一部がプルーフ・オブ・ステークの対象となったり、追加のETHを獲得したり、その他の収益を生み出すために使用されたりするような行為に、直接的または間接的に関与しない」としている。


ステーキングとは、ブロックチェーンの運営を支援するために特定の暗号資産(仮想通貨)を一定期間ロックし、報酬を得ることだ。これらの報酬は、暗号資産トレーダーの間では受動的な収入と考えられている。


5月23日の時点で、人気のあるステーキング・サービスのリド(Lido)のデータによると、イーサリアムのステーキングの年率換算利回りはほぼ3%だった。


23日に予想される承認あるいは不承認の決定を前に、イーサリアムETFの発行希望者はほとんどが修正案を提出したことになる。


フィデリティは今週初めに修正したS-1フォームを提出し、ステーキングの計画を取り下げた。その後、ヴァンエク(VanEck)、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、インベスコ・ギャラクシー(Invesco Galaxy)、アーク21シェアーズ(ARK 21Shares)が同様の修正を提出し、ステーキングを削除した。ハッシュデックス(Hashdex)は修正を行っていない唯一の発行体だ。


そのためか、DTCC(Depository Trust & Clearing Corporation:米国証券保管振替機関)はヴァンエクのイーサリアムETFをティッカーシンボル「ETHV」でサイトに掲載し始めた。


20日、ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏とジェームス・セイファート(James Seyffart)氏がETFの承認確率を20%から75%に引き上げたことが、市場全体の急上昇を引き起こした。イーサリアムは17%以上上昇し、ビットコインは4月上旬以来初めて7万1000ドルの大台を回復した。


市場関係者は、以前はイーサリアムETFを承認しないと言われていたSECのトーンが突然変わったと評している。セイファート氏はUnchainedとのインタビューで、この問題は「政治的」になり、決定は「上から、おそらくバイデン大統領から」下されたと語った。


|翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:BlackRock, Grayscale, Bitwise File Updated 19B Forms in Rush for Ethereum ETF

CoinDesk Japan

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最終更新:5/23(木) 19:40

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