ボーイングの安全性問題を内部告発した元従業員、遺体で発見される

3/12 15:17 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米ボーイングの「787ドリームライナー」を製造するサウスカロライナ州ノースチャールストンの工場の製造基準を巡り懸念を指摘した元従業員が遺体で発見された。英BBCが報じた。

2017年に退職するまで32年間ボーイングに勤務していたジョン・バーネット氏は、3月9日に自傷行為により死亡したとBBCは伝えた。チャールストン郡検視官が死亡を確認したという。

ボーイングは電子メールによる声明で、バーネット氏の訃報に「悲しんでいる」とし、遺族と友人の「心痛をお察しする」とコメントした。

BBCによると、バーネット氏は死亡の数日前に、ボーイングに対する内部告発訴訟の証拠を提出。同氏は9日にさらなる尋問が予定されていたが、現れなかったため、滞在先のホテルに問い合わせがあった。その後、ホテルの駐車場に止めてあったトラックの中で遺体で見つかったという。

バーネット氏の発言を引用した19年の米紙ニューヨーク・タイムズの記事によれば、787ドリームライナーを製造する2工場のうちの1つであるノースチャールストン工場は、製造と監督上の問題に直面し安全面の脅威が生じていた。欠陥のある部品が一部の航空機に取り付けられ、金属片がしばしば機内に残されていた。バーネット氏は飛行制御を指令する配線の上に金属片がぶら下がっているのを見つけたと述べたという。

原題:Boeing Whistleblower Who Raised Safety Concerns Found Dead (1)(抜粋)

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最終更新:3/12(火) 15:17

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