話題株ピックアップ【夕刊】(1):さくらネット、川田テク、くら寿司

3/13 15:13 配信

株探ニュース

■さくらインターネット <3778>  6,620円  +1,000 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 さくらインターネット<3778>がカイ気配スタートで急速に切り返しストップ高。生成AIや政府クラウド関連の象徴株として株価の居どころを大きく変えたが、これまでの急騰の反動で前週末を境に大きく値を崩していた。前日大引けも連日のストップ安で売り物を残す状態にあったが、きょうは一転して押し目買い需要が売りを凌駕している。市場では「(これまで同社株に発生していた)追い証関連の売りは前日でほぼ出切った形で、全般相場のAI関連反騰の地合いに乗った」(ネット証券大手)としており、前日の取引終了際にかけて、需給転換を見込んだ成り行き買いも観測されていた。前日の米国株市場でエヌビディアが7%超の急反騰を演じたことも、先端半導体や人工知能(AI)関連株に追い風となっている。

■川田テクノロジーズ <3443>  9,620円  +600 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 川田テクノロジーズ<3443>が急伸。12日の取引終了後、24年3月期の業績・配当予想の修正を発表した。今期の最終利益予想はこれまでの57億円から65億円(前期比53.6%増)に引き上げた。年間配当予想は30円増額して330円(前期比120円増配)に見直しており、好感されたようだ。鉄構セグメントや土木セグメントにおいて、設計変更に向けた交渉が想定以上に順調に進んだ。航空事業で機体用部品価格の高騰に対する補助金計上が見込める状況になったことなども寄与する。今期の売上高予想は据え置いた。

■柿安本店 <2294>  2,788円  +146 円 (+5.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 柿安本店<2294>が3日ぶりに反発した。12日の取引終了後に2月度の売上高速報を発表。既存店売上高は前年同月比5.3%増の23億9800万円となった。増収率は1月度の0.5%を大きく上回っており、評価されたようだ。2月は既存店ベースでは精肉事業や惣菜事業、和菓子事業、レストラン事業がいずれも増収となった。全社ベースで売上高は同2.5%増の27億4400万円だった。あわせて24年4月期第3四半期累計(23年5月~24年1月)の連結決算も発表、売上高は286億2200万円、営業利益は18億3400万円だった。前期は14カ月の変則決算のため、決算短信の経営成績に前年同期と比較した増減率の記載はない。

■くら寿司 <2695>  4,585円  +180 円 (+4.1%)  本日終値
 くら寿司<2695>は続伸し昨年来高値を更新した。12日取引終了後に発表した23年11月~24年1月期連結決算は、売上高が前年同期比9.4%増の561億1000万円、最終損益が前年同期の赤字から12億6400万円の黒字に転換して着地した。これを好感した買いが入った。人流回復やインバウンド需要の活況を追い風に主力の国内事業が好調だった。海外事業は売上高は伸びたものの、利益面では先行投資や物価高、食材原価の上昇などが重荷となった。通期の増収・最終黒字見通しに変更はない。

■アズワン <7476>  5,395円  +204 円 (+3.9%)  本日終値
 アズワン<7476>が3日続伸。12日の取引終了後、44万株(自己株式を除く発行済み株数の1.22%)を上限に、13日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感された。買い付け価格は12日終値の5191円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、アズワンは予定通り13日に買い付けを実施。約定数量は40万株だった。取得した株式は3月29日付で消却する。

■東京エレクトロン <8035>  37,390円  +880 円 (+2.4%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連の主力銘柄がカイ気配スタートで切り返す展開。前日の米国株市場で画像処理半導体大手のエヌビディアが7%を超える大幅高で3日ぶりに切り返した。前週末8日の急落を上回る上昇率で戻りに転じたことで投資家心理が改善、その他の半導体関連株も買われフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2%あまり水準を切り上げた。これを受けて、東京市場でもエヌビディアと密接な取引関係にあるアドテストなどをはじめ半導体セクターに投資資金が還流している。

■イトーキ <7972>  1,542円  +17 円 (+1.1%)  本日終値
 イトーキ<7972>が高い。午前11時、AIスタートアップ企業の燈(東京都文京区)と共同開発契約を締結し、オフィスデザイン自動生成AIと関連したアプリケーションの開発を開始すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。燈の空間スキャン技術により、オフィスのデジタルツインを構築。イトーキに蓄積されたオフィスデータを活用し、デザインを瞬時にシミュレーションできるアプリの実現を目指す。

■ロック・フィールド <2910>  1,614円  +17 円 (+1.1%)  本日終値
 ロック・フィールド<2910>は続伸。12日の取引終了後、50万株(自己株式を除く発行済み株数の1.88%)を上限に、13日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感された。買い付け価格は12日終値の1597円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、Rフィールドは予定通り13日に買い付けを実施。約定数量は48万2000株だった。

■ヘッドウォータース <4011>  16,810円  +80 円 (+0.5%)  本日終値
 ヘッドウォータース<4011>が続伸。持ち前のAI技術を活用して企業の経営課題を解決するAIソリューション事業を主力展開、システム改善及び保守・運用などワンストップ対応を強みにトップラインを伸ばし、業績成長路線を走る。12日取引終了後、人材サービス会社のヒューマンリソシア(東京都新宿区)と生成AI活用支援で協業することを発表した。AIチャットボット「SyncLect Generative AI Bot for Power Apps」を共同販売する予定で、これが株価を新たに刺激する形で投資マネーを呼び込んだ。

■荏原 <6361>  13,590円  +50 円 (+0.4%)  本日終値
 荏原<6361>が新値街道をまい進している。12日の取引終了後、6月30日を基準日として7月1日付で1株を5株に分割すると発表した。これが株価の支援材料となったようだ。朝高後は高値警戒感から売りに押される場面もあったが、後場に持ち直すなど頑強な動きを見せている。同社は投資単位の金額を引き下げることで投資家層を拡大し、株式の流動性向上につなげる。

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:3/13(水) 18:25

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