【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は14日、オランダ・アムステルダムのイベントで、今の政策金利は景気を冷ます効果があるとし、「次の動きが利上げになるとは思わない」と明言した。金利を現行水準で維持し続ける「可能性が高い」と述べた。
米国のインフレ率はピークから大きく下がったが、今年に入って低下の動きは止まった。パウエル氏は「1~3月期の物価統計は予想より高かった。忍耐強く、景気抑制的な政策を機能させていく」と語った。
FRBの政策金利は現在、年5.25~5.50%と、2001年以来約23年ぶりの高水準にある。パウエル氏は政策効果が出て、インフレを押し下げるまで「予想よりも長くかかるかもしれない」と言及。ただ、インフレ率が目標の2%へ低下することに「自信がある」と強調した。
時事通信
最終更新:5/15(水) 6:25
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