【ニューヨーク時事】18日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、イスラエルによる対イラン報復措置が当面は見合わされるとの観測を背景にもみ合いとなっている。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は午前9時50分現在、前日比0.01ドル安の1バレル=82.68ドル。
米メディアはこの日、イランによる大規模攻撃を受けたイスラエルの報復措置について、22日から約1週間続くユダヤ教の重要な祝祭「過ぎ越しの祭り」が終わるまでは実施する可能性が低いとの見方を伝えた。この報道を受け、市場では中東情勢を巡る警戒感がやや後退し、弱もちあいで推移している。また外国為替市場では、対ユーロでドル買いが先行。ドル建てで取引される原油の割高感につながっている。
一方、前日の相場は3%超安と大きく値を下げたこともあり、安値拾いの買いも入りやすく、前日清算値を挟んだ値動きとなっている。(了)
時事通信
最終更新:4/19(金) 0:25
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