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2024年4月に新規上場した「IPO株」6銘柄の投資判断を紹介! 相場環境は低調ながらも4銘柄が“強気”診断で、アナリストが特に注目するのは「Will Smart」!

5/24 21:21 配信

ダイヤモンド・ザイ

 2024年4月に新規上場した「IPO株」6銘柄のうち、アナリストが「強気」と評価した「Will Smart」に注目! 

●2024年4月に新規上場した「IPO株」は全部で6銘柄! 
金利上昇などで株価低調も、長い目で見れば期待十分! 
 2024年4月の新規上場は6社とやや少なめだった。公開価格に対する初値の平均騰落率は、14%にとどまっている。3月の64%に比べると、伸び悩みが鮮明だ。国内外の金利上昇による新興株全体の不調や、地政学リスクをめぐる投資家心理の悪化が、IPOにも影響したと見られる。

 4月4日上場のアズパートナーズ(160A)などは、3月の好調ムードを引き継いだが、11日のハンモック(173A)以降の初値はいまひとつ。ゼンリン系のモビリティDX企業として注目されたWill Smart(175A)にいたっては、公開価格割れを強いられた。

 「金利高の局面で、PERの高さがネックになったと思われます。もっとも、上場時点のPERは2024年3月期予想ベース。2025年3月期は利益拡大が見込まれています。上場の翌期にかけての業績推移を予測しながら投資することが重要です」(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さん)

 小林さんには、4月上場の6銘柄について、「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で投資判断をしてもらったが、結果は6銘柄中4銘柄が「強気」と高評価に。株価が低調な一方で、将来的な利益成長による上昇の余地は十分にありそうだ。上場後のセカンダリー投資ではチャンスといえるだろう。

 ●2024年4月に上場した【IPO株】6銘柄! 

 上場日
 公開価格
 初値
(騰落率)
 株価
(5/7)
 PER
(PBR)
 今後1年の
高値予想
(安値予想)
 投資判断
 4日
◆アズパートナーズ(160A・東S)
 1920円
 2923円
(+52.2%)
 1999円
 13.5倍
(3.02倍)
 2800円
(1700円)

 強気
 【分析コメント】介護付きホーム「アズハイム」などのシニア事業を柱に、不動産も。首都圏でのホーム開設による成長が見込める。25年3月期は大幅増益へ。株価は再上昇の余地あり。

 8日
◆イタミアート(168A・東G)
 1600円
 2000円
(+25.0%)
 1313円
 11.6倍
(4.58倍)
 1700円
(1200円)

 中立
 【分析コメント】のぼり旗など販促物専門のECサイト。業界のEC化とウェブ集客の強みから、コロナ禍前を大きく上回る売上規模に拡大。初値後は株価下落。割高感はないが様子見。

 11日
◆ハンモック(173A・東G)
 2060円
 2160円
(+4.9%)
 1666円
 11.9倍
(3.83倍)
 2300円
(1400円)

 強気
 【分析コメント】法人向けソフトの開発・販売。DX機運の高まりで主力のIT資産管理・セキュリティ対策が堅調、営業支援も伸びている。PERに割安感があり、今後の成長に期待。

 16日
◆Will Smart(175A・東G)
 1656円
 1580円
(-4.6%)
 1418円
 20.5倍
(6.58倍)
 2100円
(1400円)

 強気
 【分析コメント】鉄道・バス・タクシーや都市・交通政策などに特化のDX支援を手掛ける。

 24日
◆レジル(176A・東G)
 1200円
 1205円
(+0.4%)
 1100円
 11.2倍
(2.88倍)
 1600円
(1000円)

 中立
 【分析コメント】マンション向け電力供給、グリーン電力小売などを手掛ける。防災用の創エネ・蓄エネシステムをテコに導入戸数を拡大へ。定常時の成長ペースを見極めたい。

 25日
◆コージンバイオ(177A・東G)
 1900円
 2030円
(+6.8%)
 1717円
 29.8倍
(2.70倍)
 2800円
(1500円)

 強気
 【分析コメント】微生物や細胞の培養に用いる「培地」の開発や、細胞加工物の製造受託。コロナ関連需要が一服するも、訪日客向け再生医療の需要が回復。25年3月期は利益増へ。

 ※データは2024年5月7日時点。

●4月のIPO株の中で、アナリストおすすめの1銘柄を紹介! 
出だし不調ながら”強気”診断の「Will Smart」に注目! 
 ここからは、4月のIPO株の中で、小林さんが特に注目するWill Smart(175A)について深掘りしていこう。

 Will Smartは株式会社ゼンリンデータコムの社内ベンチャー企業として2012年に誕生した企業。鉄道・バス・タクシーや都市・交通政策などに特化したDX支援を手掛ける。コロナ禍で減少した顧客の投資が回復。地域交通のインフラ問題が追い風だ。カーシェア・ライドシェアを軸に成長軌道に乗る。

ダイヤモンド・ザイ

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最終更新:5/24(金) 21:21

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