香港大引:ハンセン1.5%高で9日続伸、テック指数は2.7%上昇

5/3 17:40 配信

サーチナ

 3日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比268.79ポイント(1.48%)高の18475.92ポイントと9日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も110.20ポイント(1.71%)高の6547.29ポイントと続伸。ハンセン指数は昨年9月4日以来、約8カ月ぶりの高値水準を回復した。売買代金は1161億8990万香港ドルとなっている(2日は1159億1180万香港ドル)。
 内外環境の改善が投資家心理を上向かせる流れ。米国では再利上げの警戒感が薄れる中、米10年債利回りの低下基調が続いている。中国では政府が打ち出す経済対策で、景気持ち直しが進むと期待される状況だ。人民元高の進行もプラス。外国為替市場では対米ドルの人民元安が続き、3日は3月中旬以来の水準で推移している。ただ、上値は限定的。ハンセン指数はこのところ急ピッチに続伸していただけに、売り圧力も高まっている。また、本土市場がメーデー(労働節)による休場が続いている(1~3日)ことも積極的な売買を手控えさせる一因だ。指数は前場途中から上げ幅をやや削っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国のネット関連が高い。Eコマース大手の京東集団(9618/HK)が5.5%、オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が4.7%、インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が4.3%ずつ上昇した。主力ネット株に買いが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は2.7%高と他の指数をアウトパフォームしている。
 中国保険セクターもしっかり。中国平安保険(2318/HK)が4.1%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.7%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.4%高、中国人民財産保険(2328/HK)が2.4%高で引けた。
 映画やカジノや映画などレジャー関連の銘柄も物色される。美高梅中国HD(2282/HK)が7.0%高、金沙中国(1928/HK)が4.9%高、銀河娯楽集団(27/HK)が3.6%高、歓喜伝媒集団(1003/HK)が5.2%高、猫眼娯楽(1896/HK)が3.5%高で取引を終えた。連休中の消費増が期待されている。マカオの入境旅客はメーデー連休が始まった2日間で、前年同期を上回っていると報告された。映画興行に関しては、メーデー連休の過去最大を記録する可能性があると予測されている。
 他の個別株動向では、外食チェーン大手の大家楽集団(341/HK)が5.2%高と続伸。同社は2日、通期業績の大幅増益見通しを明らかにした。
 半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の銘柄群は安い。薬明合聯生物技術(2268/HK)が10.4%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が5.3%、康龍化成(北京)新薬技術(3759/HK)が5.1%、薬明生物技術(2269/HK)が4.1%ずつ下落した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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最終更新:5/3(金) 17:40

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