前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

4/12 5:20 配信

株探ニュース

■吉野家HD <9861>  2,882円 (-333円、-10.4%)

 東証プライムの下落率トップ。吉野家ホールディングス <9861> [東証P]が続急落。10日の取引終了後、24年2月期の連結決算発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比8.3%増の2030億円と増収を予想する半面、最終利益は同26.8%減の41億円と減益を計画し、嫌気されたようだ。牛丼チェーン「吉野家」において、新サービスモデル店舗への改装転換を加速。今期は100店舗以上の改装を実施する。テイクアウト・デリバリー専門店の出店も強化するほか、新たなサービスモデルの店舗では100店舗の出店を計画しており、これらに関する投資が利益を圧迫する。一方、年間配当予想は同2円増配の20円とした。24年2月期の売上高は前の期比11.5%増の1874億7200万円、最終利益は同22.5%減の56億400万円だった。

■サイゼリヤ <7581>  5,570円 (-540円、-8.8%)

 東証プライムの下落率3位。サイゼリヤ <7581> [東証P]が7日ぶり急反落。10日の取引終了後に発表した24年8月期第2四半期累計(23年9月-24年2月)の売上高は、前年同期24.8%増の1046億3400万円、最終利益は同4.3倍の25億5400万円となった。2月29日に修正して公表した中間期の業績予想に対し、売上高と最終利益はともにやや上振れて着地した。アジアなど海外事業が好調に推移し、国内事業は営業黒字を確保した。一方、決算開示にあわせて値上げに関する発表はなく、外国為替市場では一時1ドル=153円台へと急激なドル高・円安が進んだこともあって、国内事業の今後の収益性を警戒した投資家の売りを促したようだ。

■KDDI <9433>  4,305円 (-67円、-1.5%)

 KDDI <9433> [東証P]が続落。10日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の1兆800億円から9500億円(前の期比11.8%減)へ、最終利益が6800億円から6350億円(同6.5%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、増益予想から一転減益としたことが嫌気された。売上高は5兆8000億円(同2.3%増)の従来見通しに沿った着地となったものの、ミャンマー子会社が保有するミャンマー国営郵便・電気通信事業体(MPT)に対するリース債権について、22年4月に開始されたミャンマー政府によるドルの兌換規制の状況が改善されていないことや、24年3月期時点でミャンマー通信事業の営業赤字が継続して、回収が遅延しているため、リース債権に対する引き当て1050億円を計上することが要因。また、低稼働通信設備の減損・撤去引き当てなど250億円を計上するともしている。

※11日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:4/12(金) 5:34

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