中ロ、ユーラシア安全保障対話の開始で合意-米主導の同盟に対抗

4/9 18:45 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ロシアと中国は、米国が主導する同盟に対抗することを念頭にユーラシアの安全保障に関する対話を開始することで合意した。

北京を訪れているロシアのラブロフ外相は9日、中国の王毅外相と共に記者会見し、「われわれはユーラシアの安全保障を強化するという共通の目標を持っている」と述べ、「中国の友人たちと対話を始め、有志国にも参加してもらうことで合意した」と明らかにした。

ラブロフ氏はウクライナ政府が提唱した和平案を話し合うためスイスで6月に計画されている「平和サミット」について、ロシアの立場が無視されれば、ウクライナとの紛争を解決するための会合が開かれる見込みはないとロシアと中国は確認したと語った。

ウクライナの同盟国は、平和サミットに中国が出席することは、和平案を成功させるために重要だと考えている。

中国外務省の毛寧報道官は北京で9日開いた定例記者会見でラブロフ氏の発言に関する質問に、「中国はロシアとウクライナの双方が承認し、全ての当事者の平等な参加と全ての和平案に関する公正な議論を保証する国際的な平和会議の開催を支持する」と述べたが、平和サミットへの中国の参加について「情報はない」と話した。

ロシアのプーチン大統領が2022年2月にウクライナ侵攻を開始して以来、中国とロシアの両国政府は外交的・経済的パートナーシップを強化している。

ラブロフ氏によれば、プーチン氏と中国の習近平国家主席は6月にカザフスタンで開催される地域サミットと、10月に予定されているBRICS新興国首脳会議で会談する予定。

ロイター通信は先月、プーチン氏が5月に中国を訪問すると報道。3月のロシア大統領選での再選以来、初の外遊となる可能性もある。同氏は習氏と40回以上会談しているが、最後に中国を訪れたのは昨年10月。ロシアのインタファクス通信によると、ラブロフ氏は9日に習氏とも会談した。

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原題:Russia, China to Work on ‘Double Counteracting’ US-Led Alliance(抜粋)

--取材協力:Colum Murphy.

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最終更新:4/9(火) 18:45

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