[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が16日発表した4月の鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が前月比0.3%低下した。自動車生産の落ち込みなどが背景。エコノミスト予想は0.1%上昇だった。
3月の指数は前回発表の0.5%上昇から0.2%上昇に下方修正された。
4月は前年同月比では0.5%低下した。
コメリカ銀行のチーフエコノミスト、ビル・アダムズ氏は「高金利が製造業や住宅建設など資本集約型の部門に重くのしかかっている」とし、「第2・四半期の経済成長率は年率2%以下にとどまる可能性が高い」と述べた。
部門別では、自動車・部品が2.0%低下。前月は2.8%上昇していた。
耐久財は0.5%低下。電気機器・家電・部品、木材も低下した。
一方、一次金属やコンピューター・電子機器、航空宇宙、輸送用機器は上昇した。
非耐久財は0.1%低下した。石油・石炭製品の4.4%低下が他部門の上昇を相殺した。
鉱業は0.6%低下。前月は1.1%低下だった。公益事業は2.8%上昇した。前月は1.6%上昇していた。
全体の鉱工業生産は前月比で横ばい。前年同月比では0.4%低下した。
設備稼働率は前月の78.5%から78.4%に低下。1972─2023年の平均を1.2%ポイント下回る水準にある。
製造業の設備稼働率は0.3%ポイント低下し76.9%。長期平均を1.3%ポイント下回っている。
ロイター
最終更新:5/17(金) 3:22
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