アップルとグーグル、EUがデジタル市場法で初の全面調査へ-関係者

3/22 5:14 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 欧州連合(EU)は大手テクノロジー企業を対象としたデジタル市場法の順守状況を巡り、アップルとアルファベット傘下グーグルの全面調査に踏み切る方針だ。両社は最終的に巨額の制裁金が科される恐れもある。

EUの行政執行機関である欧州委員会は数日以内に両社に対する調査開始を発表する方向だと、事情に詳しい関係者が明らかにした。

匿名を条件に語った関係者によると、アップルとグーグルがアプリ開発業者に課す新たな手数料や条項、条件を中心にEUは調査することになるという。

メタ・プラットフォームズが、フェイスブックやインスタグラムを広告なしでアクセスするユーザーに月額の利用手数料を課すという提案も、将来的にEUの調査対象になる可能性があると関係者は付け加えた。

アップルに対しては米国でも21日、「iPhone(アイフォーン)」のハードウエアおよびソフトウエア機能への競合他社のアクセスを妨げ、反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとして、司法省とカリフォルニア州などの司法長官16人が提訴した。

米司法省、アップルを提訴-iPhone巡り反トラスト法違反の疑い (1)

同日の米株式市場でアップルは一時4%を超える下げ。アルファベットは1.2%安となった。

EUのデジタル市場法は世界最大級のデジタルプラットフォーム運営企業に対し、守るべき義務と禁止事項を定めている。違反した企業には世界全体の年間売上高の最大10%、違反を繰り返す企業には同20%の制裁金を科すとしており、正式調査開始後12カ月以内に最終的な判断を下す方針。

原題:Apple, Google Set to Be Hit by First Probes Under EU Digital Law(抜粋)

--取材協力:Stephanie Bodoni.

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最終更新:3/22(金) 5:14

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