エアビー、夏の旅行シーズン前に需要鈍化へ－株価下落

（ブルームバーグ）： 民泊仲介の米エアビーアンドビーが９日に公表した４－６月（第２四半期）業績見通しは、２四半期連続で精彩を欠く内容となり、夏のピークシーズンを前に旅行支出の伸びがさらに鈍化することを示唆した。株価は時間外取引で約７％下落した。

株主宛て書簡によれば、４－６月期の売上高は26億8000万ドル（約4170億円）から27億4000万ドルを見込む。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は27億4000万ドルだった。同社は2024年のイースター（復活祭）休暇の時期が早まった影響や為替相場変動による逆風に言及した。

１－３月期は北米での宿泊予約が減速した。同社はグループ旅行者が複数のベッドルームのある住宅を借りるとを期待し、ホテルとの差別化を図るマーケティングに力を入れてきた。北米では６人以上のグループ予約が最も急速に伸びているという。

宿泊・体験予約数は１－３月期に9.5％増加。今四半期の伸びは前四半期と「ほぼ変わらず」となるとし、アナリスト予想の約12％増に届かない見通し。これは20年以降で最低の伸びとなり、新型コロナウイルス禍の後にみられた旅行ブームの後、全体的な需要が正常化したことを示唆している。

一方で、１－３月期の売上高は予想を上回り、18％増の21億4000万ドルとなった。アジアと中南米が特に好調だった。

同社は７－９月（第３四半期）に売上高の伸びが再び加速すると予想しており、夏のパリ五輪やドイツで開催されるサッカー欧州選手権（ユーロ2024）のような重要な国際的イベントが夏のピークシーズンの旅行需要に拍車をかけるとみている。

原題：Airbnb Sees Growth Slowing Before Summer Travel Uptick (1) (抜粋)

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