イーサリアム、今後数カ月以内にサプライズ的に上昇する可能性:コインベース

5/18 9:00 配信

CoinDesk Japan

イーサリアム(ETH)は今年、暗号資産(仮想通貨)市場全体をアンダーパフォームしているが、その長期的なポジショニングは依然として強く、サプライズ的な上昇の可能性を秘めていると、コインベース(Coinbase)は5月15日の調査報告書で述べた。


この時価総額第2位の暗号資産は今年累計で29%上昇しており、上昇率は50%上昇したライバルのビットコイン(BTC)の3分の2以下だ。幅広い暗号資産市場の指標であるCoinDesk 20(CD20)は28%上昇した。


報告書は、「イーサリアムは今後数カ月間に予想外の上昇を見せる可能性がある」と述べ、この暗号資産にはトークンのロック解除やマイナーの販売による圧力などの「供給側のオーバーハングの主な要因」がないことを指摘した。


「それどころか、ステーキングとレイヤー2の成長の両方がETHの流動性の有意義かつ成長するシンクであることが証明されている」とアナリストのデビッド・ハン(David Han)氏は書いている。「分散型金融(DeFi)の中心としてのETHの地位も、イーサリアム・バーチャルマシン(EVM)とそのレイヤー2のイノベーションの広範な採用により、置き換えられる可能性は低いと我々は考えている」。


EVMはイーサリアム・ブロックチェーンのネイティブな処理システムで、開発者がスマートコントラクトを作成し、ノードがそれらとやり取りできるようにする。レイヤー2は、レイヤー1(ベースレイヤー)の上に構築された独立したブロックチェーンで、スケーリングとデータによるボトルネックを軽減する。


さらに、アメリカでのイーサリアムスポット上場投資信託(ETF)の重要性を過小評価することはできない。コインベースは「市場は承認されるタイミングと確率を過小評価している可能性があり、上方へのサプライズの余地を残している」と述べた。


「仮に2024年5月23日の最初の期限で却下されたとしても、訴訟がその決定を覆す可能性は高いと考える」と報告書は述べている。「当面の間、ETHの構造的な需要促進要因とそのエコシステム内の技術革新により、ETHは複数のシナリオにまたがった状態を維持できると我々は考えている」。


|翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:イーサリアムの共同創設者、ヴィタリック・ブテリン氏(CoinDesk)|原文:Ether Could Surprise to the Upside in the Coming Months, Coinbase Says

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最終更新:5/18(土) 9:00

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