NZ中銀、早期利下げ観測をけん制か-10日に政策会合

4/8 11:41 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ):  ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は今週、景気が二番底に陥っているにもかかわらず、投資家の早期利下げ観測をけん制する可能性がある。

ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査によると、回答した15人全員が10日にNZ中銀が6会合連続で政策金利のオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を5.5%に据え置くと予想。インフレ沈静化のため景気抑制的な水準に政策金利を長期的に維持する必要性を強調するとの見方を示した。

ウエストパック銀行のNZ担当チーフエコノミスト、ケリー・エックホールド氏は「市場はOCRの引き下げの時期と幅について、より積極的な見方をしてきたが、今回は期待外れとなるだろう」と予想。「NZ中銀が以前想定していたよりもはるかに早い時期に利下げするとの見方を裏付けるものはほとんどない」と付け加えた。

NZ中銀は2月、記録的な移民流入で需要が増加するとの懸念を理由に、2025年まで緩和政策を開始しない見通しを示した。その後、23年後半に再びリセッション(景気後退)入りしたことを示すデータが発表され、投資家は今年第3四半期の利下げ転換を完全に織り込んだ。

NZ中銀は現地時間午後2時(日本時間午前11時)に政策決定を発表する。新たな経済見通しの発表やオア中銀総裁の記者会見は行われない。

大方のエコノミストは利下げ開始時期を第4四半期と予想しているが、早ければ8月と見る向きもいる。ウェストパック銀とオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は、25年初頭まで利下げ開始はないと見ている。

一方、スワップ市場のデータによると、投資家は年内に2回の利下げと70%の確率で3回目の利下げが実施されると予想している。

原題:RBNZ Seen Pushing Back Against Bets on Early Interest-Rate Cuts(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:4/8(月) 11:41

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