後場コメント No.4　三井化学、ＳＲＥＨＤ、トレイダーズ、マツモト、日本オラクル、３３ＦＧ

★13:53　 三井化学－後場急伸　出光興産と千葉地区エチレン装置集約による生産最適化を検討開始
　三井化学<4183>が後場急伸。同社は27日13時30分、出光興産<5019>と「千葉地区エチレン装置集約による生産最適化」について検討を開始することに合意したと発表した。

　両社は2010年に千葉ケミカル製造有限責任事業組合を設立し、同地区に両社が保有するエチレン装置を運営統合。高付加価値化や合理化などを進めてきた。一方、中国を中心とした大型石化装置の新増設と国内エチレン需要減衰により、日本のエチレン装置は低稼働を余儀なくされている。
　
　こうした状況を踏まえ、両社は連携を進めてさらなる既存事業の競争力強化を図ることとした。集約時期のめどは2027年度。出光興産の装置を停止し、同社装置に集約するとしている。

★13:54　 ＳＲＥＨＤ－丸三が目標株価引き上げ　想定以上の業績成長を好感
　ＳＲＥホールディングス<2980>が4日ぶり大幅反発。丸三証券では、金融・IT・ヘルスケア領域向けソリューションの想定以上の業績成長を好感。投資判断は「買い」を継続、目標株価を3900円→5400円に引き上げた。

　丸三では、24.3期3Qまでの実績を踏まえて業績予想を上方修正。クラウドソリューションの課金契約社数は期末会社目標の4000社を超過達成可能な水準であると見ている。また、同社が今期注力している金融機関向けのAI査定ツールやIT領域向けのターゲット企業分析ツールなどが販売好調であり、金融・IT・ヘルスケア領域のストック収入が同社のストック収入全体の3割まで拡大していることも考慮したとしている。

★14:02　 トレイダーズＨＤ－4日ぶり反発　預り資産が1000億円を突破
　トレイダーズホールディングス<8704>が4日ぶり反発。同社は26日、グループ会社であるトレイダーズ証券の、2024年3月25日時点における顧客からの預り資産が中期経営計画目標である1000億円を突破したと発表した。

　来期以降の目標に関しては24.3期決算発表以降に知らせるとしている。

★14:11　 マツモト－底堅い　Ｃｏｍｐｄｅｅｐと共同でゲーム開発・販売
　マツモト<7901>が底堅い。同社は27日、パブリックブロックチェーンAvalancheエコシステムを通して、WEB3マーケットプレイスShinoViを開発したＣｏｍｐｄｅｅｐ（スペイン）と共同でゲーム開発・販売を行うと発表した。
　
　現在、Avalancheブロックチェーンの開発会社Ａｖａ　Ｌａｂｓとゲームの開発コンセプト、世界販売のマーケティング戦略などについて協議しているという。ゲーム開発については、資金調達ができ次第、Ｃｏｍｐｄｅｅｐが欧州でグローバルな開発チームを結成し、ゲームエンジン構築を含むゲーム開発を行う予定だとしている。

★14:12　 日本オラクル－底堅い　ＮＥＣとIOWNを用いた共創活動を開始
　日本オラクル<4716>が底堅い。同社は27日、ＮＥＣ<6701>と、IOWNを活用したＮＥＣの「大容量・低遅延」を特長とするAPNと、分散クラウド環境下でのデータ管理を高速・低遅延で実現する同社のOracle Cloud Infrastructure（OCI）を組み合わせ、場所を越えた新たな協働・体験の具現化に向けて共創活動を開始したと発表した。
　
　同社は、分散クラウド環境下でのデータ管理を高速・低遅延、高い電力効率で実現可能なOCIをＮＥＣが構築したIOWNのAPNのネットワークと連携させ、回線遅延や通信品質をモニタリングし、サービス品質維持のためのデータ管理を担うとしている。

★14:13　 三十三ＦＧ－後場上げ幅拡大　新中計と株主還元方針を策定　配当性向30％目安
　三十三フィナンシャルグループ<7322>が後場上げ幅拡大。同社は27日14時、第3次中期経営計画（2024年4月～27年3月）を策定したと発表した。

　財務目標として、最終年度となる27.3期の純利益は110億円（24.3期予想は57億円）をめざす。DXの推進による営業スタイルの変革や、エリアマーケット戦略に基づく店舗・営業体制の変革などに取り組む。

　併せて、株主還元方針を策定したことも発表した。安定的な配当を継続する基本方針を前提とし、安定配当72円を維持しつつ、純利益に対する配当性向30％を目安に利益還元する。25.3期の中間配当から適用するとしている。