15日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。14日の米国市場は、NYダウが126ドル高、ナスダックは122ポイント高だった。予想を上回った4月の卸売物価指数(PPI)を受け、利下げ観測の後退が重しとなり伸び悩む場面もあったが、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がイベントで、インフレの改善があまり見られず高金利で据え置く姿勢を示したが、利上げの可能性を予想していないと再表明したことで米長期金利が低下し、ハイテク株を中心に買われた。シカゴ日経225先物は大阪比280円高の38590円。円相場は1ドル156円40銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38180円まで売られた後は買い戻され、25日、75日線辺りでの攻防を経て、終盤にかけで両線を上放れる格好となった。米国ではハイテク株中心に買われたことから、ナスダック指数は最高値を更新しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。
米PPIを無難に通過した。15日には4月の米消費者物価指数(CPI)の発表が控えていることから、引き続き積極的な売買は手控えられやすいだろう。梯子を外される可能性はないとは言えないものの、売り方にとってもポジションをニュートラルに戻しておきたいところだろう。日経225先物は抵抗線突破により、節目の39000円辺りが意識されてくるだろう。先物主導でショートカバーを強めてくる展開も考えられるため、買い一巡後にこう着感を強めてきたとしても、押し目狙いのスタンスになりそうだ。
フィスコ
最終更新:5/15(水) 8:32
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